「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人間はどこまで耐えられるのか」(フランセス・アッシュクロフト)

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人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)

 

いや〜毎日、暑すぎるっ!!!もう耐えられないっ!!!って思ったアナタ、あなた!!!あま~い〜〜!!!(笑)(・∀・)!

 

生きるか死ぬかの極限状況で、肉体的な「人間の限界」を著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。人間はどのくらい高く登れるのか、どのくらい深く潜れるのか、暑さと寒さ、速さの限界は?果ては宇宙まで、生命の生存限界まで、徹底的に極限世界を科学したベストセラー」そのエッセンスを紹介しよう。

 
私たちもときどき命の危険にさらされているが、たいていは気づきさえしない人間が生きるには高すぎる高度を平然と飛行機で行き来して、凍えるような水の上を船で進み、休日には減圧症の危険を冒してスキューバダイビングを楽しむ。あるいは、冬の夜に上着なしで屋外にいたら、朝まで死んでしまうほど寒い地域で暮らす人もいる。テクノロジーの助けを借りれば厳しい環境もそれなりに耐えられる。ただし、充分な条件が整っていなければ、話はまったく違ってくる。実際、毎年数千年が寒さや暑さで命を落とし、あるいは高山病で倒れている。
 
本書は、極限の環境における人間の生理的な反応を説明しながら、人間が生き延びる限界を探る。冷凍庫に閉じ込められたとき、氷の下に落ちて動けなくなったとき、砂漠に取り残されて水がないとき、私たちの体がどうなるのだろう。優秀な登山家は無酸素でエベレストに登るのに、同じ高度で飛行機の機内が減圧したら、乗客は数秒で意識を失うのはなぜだろう。地球に帰還した直後の宇宙飛行士は、立ち上がるときに失神しそうになるという。深海に潜るダイバーは、骨の組織が破壊されるという。これらの謎を解明するために、多くの生理学者が体と頭を使って挑戦してきた。
 
高山病は何世紀も前から知られていた。昔の人にとっては謎の病気であり、神の住む場所だから人間は気が狂うのだとか、山の植物が毒を発散しているせいだとか考えられていたそのためにヨーロッパでは、山は長いあいだ危険と謎のベールに包まれていた。
 
・十分に順化した登山家がエベレストの山頂に立ったとき、肺の中の酸素分圧は約36トルで、それはちょうど人間の生命にとっての限界である。地球上で一番高い場所が、人間が自力で生命を維持できる最高地点と同じ高度だというのは、驚くべき偶然だ。
 
特に、キリマンジャロに登る」「どのくらい高く登れるのか」「どのくらい深く潜れるのか」「どのくらいの暑さに耐えられるのか」「どのくらいの寒さに耐えられるのか」「どのくらい速く走れるのか」「宇宙では生きていけるのか」「生命はどこまで耐えられるのか」など。

 

人間ってすごいなあ!そして私たちのこの地球の環境がいかに奇跡的なことなのかをつくづくと感じる一冊。オススメです!(・∀・)

 

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人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)