「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「なぜ宇宙は人類をつくったのか 最先端の現代物理学が解明した…

このタイトルが惹きつけられるねえ。宇宙はなぜ、このような知性を持った人類を生み出したのだろうか?そして「宇宙の意志」とはなんだろうか?そのエッセンスを紹介しよう。


・現代物理学の発展の歴史を振り返りながら、なぜこの宇宙が人類のような知性を持った生命を生み出したのか?その知性によって自然現象を解明しつつある人類は「神」に取って変わりうるのか?といった疑問に、私なりの回答を示していきたい。


・宇宙の進化の歩みの中で起こった、物質の創造と進化の過程で、生命は宇宙にとっていわば遅れてきた存在である。なぜならば、生命の存在を可能とするためには、生命を作り出すのに必要な元素群とエネルギーが不可欠であったからである。


・エネルギーについては、現在の生態系の有り様から見て、その大部分を太陽から得ている。地球環境の中に形成された生態系は、太陽がなかったとしたら維持し得ないのである。では、この太陽からのエネルギーはどのような過程を経て生成され、地球に送り届けられているのだろうか。


・生命は、この宇宙の広大な中の存在するエネルギーを分け与えられて、生を営むことができる存在である。地球上において、このようなことを理解し、自分たちの宇宙における位置について考えられるただ一つの存在が、私たち人類なのである。それにもかかわらず、小は個人間から、大は国家のレベルにいたるまで、地球上では醜い出来事があまりに多すぎる。残念だが、現状は情けないかぎりである。


・地球上で起こった事件の中で最も大きいものは、生命という特異的な物質の集合体が、生命活動を維持するために組織的なシステムを作り上げたことであろう。そして生命は、地球の歴史の中で、進化という過程を経て、現在見られるような生態系を作り上げた。人類が他の諸生命とは本質的に異なる特別の生命種なのだと考えるが、進化に関わる三十数億年、あるいはそれ以上の同等の存在なのだという事実に気づくに違いない。人類を含め動物たちは、生存圏として環境の中を移動できる能力を、進化の過程で獲得することに成功した。それも自律的にである。


この宇宙は、人間という存在を生み出すことができるように進化してきたのだとの推論を許容することになる。こうした人間中心主義的な宇宙の進化に対する解釈のしかたとくかアイデアというか、そうした思想が「宇宙の人間原理と名づけられるものである。この立場を、もっと広く考えるならば、宇宙の成り立ちを理解しうる知的生命の存在を可能とするように宇宙は進化してきたのだということになる。


とてもわかり易く物理学の歴史を学べます。オススメです。(・∀・)