「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ダメ監督列伝」(テリー伊藤)

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ダメ監督列伝~お笑いプロ野球殿堂~ (光文社知恵の森文庫)

ダメ監督列伝~お笑いプロ野球殿堂~ (光文社知恵の森文庫)

 

今年のプロ野球ペナントレースも盛り上がっているよね。無類のジャイアンツファンのテリー伊藤さんのこの本。笑える、実に笑えるっ!もと選手でなないからこその視点で歴代ダメ監督をぶった切るっ!(・∀・)

 
現役時代の栄光から一転、監督では汚名を背負った彼らこそ、球界の革命を担うサムライである。奇才が渾身で描く、愛と笑いと涙のプロ野球「敗れざる者たち」完全版。
彼らにも、名監督と呼ばれた男たちに一歩も引けをとらない情熱だってあっただろう。それなのに、なぜ、ダメ監督と呼ばれてグランドをあとにしなければならなかったのか…。時代が早すぎた21人の勝負師たち」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
現役時代はまばゆいばかりの活躍で我々に夢を与えてくれたのに、監督になったとたんに汚名を背負ってしまった男たち。あるいは、チームを引き受けたときの状況があまりにも不遇だった男たち。彼らは、世が世なら、少しでも状況が違っていたなら、名監督と呼ばれるような成績を残せたかもしれない。ほんのちょっとしたボタンのかけ違いのせいでチームの不成績を招いてしまったもかもしれない。いったい彼らのどこにボタンのかけ違いがあったのか。時代が早すぎたのか、遅すぎたのか。選手やコーチたちがついていけないほど天才すぎたのかそれとも、ファンや選手、球団の期待があまりにも大きすぎたため、ギャップが大きすぎたのか。チームが不振だったというだけで、ダメ監督と呼ばれ、あげくには指導力がない」「人望がない」などと人格欠落者のようにケチョンケチョンにされてしまうのだ。ああ、この戦いに挑んだ男たちよ。
 
 
吉田義男(フランスで解脱した「浦島太郎」監督)」「鈴木啓示(三コメ主義で自滅した「スポ根の巨匠」監督)」「大沢啓二(怒涛のサービス魂を貫いた「浪花節」監督)」「杉浦忠(貧乏球団根性が毛穴に染み込んだ「ダンディズム」)監督」「中西太(アホの伝統を継ぎ、選手にアホ呼ばわりされた「一見豪快」監督)」「金田正一(人間扱いが誤解のもと「野人ターザン」監督)」「田淵幸一東京の自宅から通わせたかった「天才おぼっちゃま」監督)」「佐々木恭介(鈴木監督の逆バリそいった「赤フン」)監督」「村山実(敗者の美学に震える「涙腺ザトペック采配」監督)」「達川晃豊(猛練習で選手を出し殻にした「ラーメン道場」監督)」別所毅彦(タフな選手たちを震撼させた「スパルタ軍人」監督)」「有藤道世(人知れず革命の志が破れた「ロッテの王子様」監督)」「八木沢荘六(戦いなき古典芸能野球を演出した「能面」監督)」「関根潤三(勝つ宿命を背負わなかったお気楽「プロ野球ニュース」監督)」「藤田平(改革叫んだ相手が「のれん」だった「鬼平」監督)」「土橋正幸怒鳴れば格好がつう無法松な「顔面突撃」監督)」「近藤昭仁直言居士の威勢が空振りした「参謀型」監督)」「荒川博(「王」手形を連発しすぎて焦げ付いた「当て馬」監督)」「金田正泰(ユニフォームがそらぞらしい「多重人格」監督)」「稲尾和久実はおかみさん野球だったエプロンの似合う「過保護愛」監督)」「無理なハイテク采配で自家中毒おこした「茶坊主」監督」「石毛宏典(民主主義野球で挫しけた「転落エリート」監督)」など。
 
特に分かりやすく、恋愛に関係に例えて実例を紹介する逸話がサイコーにオモシロイ!プロ野球ファン必読っ!オススメです。(・∀・)♪

 

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ダメ監督列伝~お笑いプロ野球殿堂~ (光文社知恵の森文庫)

ダメ監督列伝~お笑いプロ野球殿堂~ (光文社知恵の森文庫)