東京ドームや神宮に行って、いつも思うのはビールの売り子。同じビールでも売れる子とそうでない子がいるよね。確かに買う立場になってみると、より可愛い子、元気いい子、さわやかな子から買いたいと思うよね〜!(笑)(・∀・)
さてこの本。主人公の女子大生のビールの売り子の働きぶりを通して、日本を代表する経営者・稲盛和夫氏の『生き方』『働き方』『京セラフィロソフィ』などの著書に書かれた稲盛哲学のエッセンスをまんがでわかりやすく学べる一冊。そのエッセンスを紹介しよう。
・人生には2つ目の目に見えない大きな力が働いているという。 一つは「運命」。人が生まれつき持つもので、 自分の意志を超えて人生を導く力のことだ。もう一つは「 因果応報の法則」。善いことをすればいい結果、 悪いことをすれば悪い結果を得るという原因と結果を結ぶ力だ。 どちらかというと因果応報の法則の方が運命の力より強い。 そのため、善いことをすれば、 運命をよい方向に変えることができる。ただし、 すぐにいい結果が出るとは限らない。20〜 30年という長い時間が必要になる場合もある。 結果をすぐに期待せず、地道に善行を続ける忍耐も大事だ。
・人の行いの中で最も美しく尊いものは、 人のために何かをしてあげるという行為です。… 誰でも人の役に立ち、 喜ばれることを最高の幸せとする心を持っています。…私たちは、 仲間のための尽くすという同志としてのつながりを持って、 みんなのために努力を惜しまなかったからこそ、 素晴らしい集団を築くことができたのです。
・どんなに小さなことでも積極的に取り組み、問題意識を持って、 現状に工夫、 改良を加えていこうとう気持を持って取り組んだ人とそうでない人 とでは、長い間には驚くほどの差が生まれるのです。…毎日、 少しの創意と工夫と上乗せして、 今日は昨日よりもわずかなりとも前へ進む。… よくありたいという「思い」こそが、 仕事や人生では何より大事であり、 真の創造の近づく秘訣でもあるのです。
・仕事に対して「ベストを尽くせばいい」と考える人は多い。 だが、稲森氏によれば、目指すべきはパーフェクト。製品は、 たとえ数%のミスでも命取り。 材料や工程にかけた努力が全部無駄になり、 会社や顧客に迷惑をかけてしまう。 ベストを尽くすだけでは完璧な製品をつくることができない。 パーフェクトを目指すには「真面目に一生懸命」 仕事に打ち込むことが必要だ。仕事を好きになり、 好きという情熱で自ら燃える。 そのエネルギーで地道に努力を続ける。些細で単純な仕事でも、 昨日よりも少しでもよいものをつくる思いで創意工夫を重ねるのだ 。。こうした小さな積み重ねが「手の切れるような製品」 を生み出す。仕事に打ち込むともう一つ大事な効果がある。 それは人格が高まり、心が美しくなることだ。
・われわれは、必然性があってこの宇宙に存在している。 この宇宙がわれわれの存在を認めている。われわれの人生とは、 そのくらい価値のある偉大なものなのだ。 そう思わなけれがなりません。…その意義のある人生の中で、 一日一日をどのくらい真剣に生きるのか。それが、 われわれ人間の価値をつくっていくのだと私は考えます。
・京セラでは研究開発の成功の確率が100%だという。 成功の秘訣は、成功するまで諦めないこと。 そのために必要なのは熱意と執念。 失敗を人や組織のせいにして安易な道を選ぶのではなく、 ひたすら粘り続け、 絶対にやり遂げようという闘志を持ち続けれることだ。 その姿勢は、狩猟民族が獲物の足跡を見つけたら、 野山を何日も延々と置い続ける様に近い。
読みやすく、入りやすいんだけど実は奥が深い。いいねえ。稲盛さんは仏教の教えがベースになっているよね。オススメです。(・∀・)!