毎日の楽しみは、全国を旅して、どこでどんな美味しいモノを食べるかである。「食いしん坊ぶぁんざい!」である。(笑)
さて食のエッセイといえば、東海林さだお氏である。この本は1981年だから約40年前の本。この頃から独自の文体は確率していたんだね。(・∀・)「大ホテルの高層レストランから青山墓地の屋台食堂までただひたすら食いまくる涙ぐましき食味エッセイ」そのエッセンスを紹介しよう。
・駅弁のお箸はなぜこう短いのか。駅弁のお箸をもう5センチ長くすると、日本の森林資源が枯渇するのであろうか。
・「夏バテには、なんといってもうなぎです」それはわかっているのだが、弱った胃腸には、うなぎはちと荷が重い。胃腸ばかりでなく、弱体なわが懐にも、ちと荷が重い。「どじょうといえば『駒形どぜう』。世間ではこういうことになっております」「ではそこに、どぜうと食べに行きませう」「ではぼくが案内致しませう」。お店の前には10人くらいの人が群れている。「あれはなんでせうか」「あれは、順番をまっている人々でせう」
・われわれのころには、野菜サラダなんてものはなかった。あったとしても、ああいう紙みたいはペラペラした葉っぱなどは、腹のたしにならぬということで、だれ一人として食べる者はいなかった。いたとしても、そういう草などをもしゃもしゃ食べる奴は、人類として認めてもらえなかった。野菜サラダなんぞを食う金があるなら、カツとかコロッケとか、大盛りラーメンとか、そういった重量感のあるものを食べたものである。それがどうだ!サンドイッチにヨグール、野菜サラダなどという女々しい献立てで、上品に昼食をとっている男子学生がいるのである。実にけしからん。
・競馬場にいる人たちの食事は速い。盛りそば一枚食べるのに二分とかからない。熱いキツネそばを食べるのでも三分とかからない。心はキツネにあらずして、ウマのほうに飛んでいるのであるからして、これも当然の結果といえるかもしれない。
確かに!「野菜サラダ」なんてモノはなかった……。さあ、今日は何を食おうかな。(笑)オススメです。(・∀・)