「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「行動経済学まんが ヘンテコノミクス」(佐藤雅彦+菅俊一)


行動経済学まんが ヘンテコノミクス


この本はオモシロイ!すぐに読めて、すぐに使える!わかりやすい!人の心理をマンガで学べるっ!!!(・∀・)


人は、なぜそれを買うのか。安いから?質がいいから?否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本には、その原理が描かれている。漫画という娯楽の形を借りながら。雑誌BRUTUSの人気マンガ連載「ヘンテコノミクス」がついに単行本化!いま最も注目されている学問行動経済学」の理論がサザエさん並みに楽しく学べる唯一無二の一冊。人間の経済行動の真実とその理論がなんと漫画になってあなたに迫る!」そのエッセンスを紹介しよう。



・「塀のらくがき」の巻ーアンダーマイニング効果(報酬が動機を阻害する)

→ イチロー選手は、かつて国民栄誉賞を2回辞退したことがある。早すぎる名誉はその後の動機を低減させる


・「安売り合戦」の巻ー感応度逓減性

→4700円と19万4700円、どちらも同じ300円引きでも母数の大きさによって同じ金額を大切に扱ったり邪険にしたりする。


・「スーパーおしの」の巻ーフレーミング効果

→ 「死亡率20%の手術」と「成功率80%の手術」と提示の仕方によって印象を変える


・「保母さんの名案」の巻ー社会を成立させているのは、モラルかお金か。

→罰金を導入する前は遅刻を「申し訳ない」と思う社会的なモラルがあったが「罰金」という具体的なペナルティが提示されたことでその意識が消滅する。


・「心の会計」の巻ーメンタル・アカウンティング

→無意識のうちに入手方法や状況に応じて本来の金銭的価値とは異なる本来の金銭的価値とは異なる独自の優先順位を付ける。


・「はじめての背徳」の巻ーアンカリング効果

→同じ価値の同じ商品でも、基準となる情報に左右されて価値の大小を判断してしまう


・「    」の巻ー代表性ヒューリスティック

→ 様々な物事を見聞きした時に、既に抱いているイメージに囚われて偏った判断をしてしまうこと。


・「欲しいけど買えない」の巻ーおとり効果

→ホームベーカリーは「買うか買わないか」ではなく「どちらを買おうか」という対象になり見事大ヒットとなりました。1つでは価値が決められなかった物でも、おとりとして新しい選択肢が追加された途端、その物が市民権を得たかのに感じてどちらの選択肢が良いかという問題に置き換わってしまう。


・「占い師のアドバイス」の巻ー親近効果

→複数の情報を順番に提示された時に、後に提示されたほうを印象強く評価してしまう。


・「れんが亭の新メニュー」ー極端回避性

→ 3段階の選択肢を提示されるとできるだけ無難な選択ーつまり真ん中の選択肢を選ぼうとする傾向がある。


・「野球部の夏合宿」の巻ー保有効果

→ 一度でも自分が保有してしまうと、実際のその物の価値よりも高い価値を作り出してしまう。


・「思春期のデート」の巻ープライミング効果

→事前に当たれられる情報によって同じものを見ても、解釈がガラリと変わってしまう。


・「槍中村の後悔」の巻ーハロー効果

→ 表面的な特徴に引きずられ全体の評価をしてしまう心理効果。現代においても務めている会社や出身校が有名だというだけで人物を高く評価してしまうことがある。


・「週給ドングリ70個」の巻ー上昇選好

→ 毎日同じ数をもらうより、最初は少ないけど毎日1個ずつ増えていく方が、より明日を楽しみに仕事をするようになる。


・「鬼キャプテンの計略」の巻ー目標勾配仮説

→ ゴールに近づくほどモチベーションが高くなったり動きが早くなるなど、特別な行動を見せることがあること。


・「長さに関する感覚テスト」の巻ー同調行動

→集団とは異なる価値判断をした時に、集団の意見が明らかに間違っていたとしても
みんなの意見に合わせて、自分の意見を歪めてしまうことがある。


・「キツネと葡萄」ー認知的不協和の解消

→ 「食べたいけど食べられない」といった希望が叶えられない時に生まれる心の中の不快感。

・「お年玉クライシス」の巻ー損失会費の法則


イラストが昭和っぽくてイイんだよね〜!続編が読みたい。オススメです。(・∀・)



行動経済学まんが ヘンテコノミクス