ただいま、ご紹介いただきました、小野塚「ロングテール」でございます!♪(笑)
「本書は生き馬の目を抜く時代のなかで錆びゆくことなく、新たな古典として生き延びてきた」ニッチ商品の集積が、メガヒットの収益を凌駕する! ITの進歩によって多数の非ヒット商品の管理・宣伝コストが限りなくゼロに近づくとき、ヒット主導型ビジネスに比肩する利益がもたらされる――ロングテール理論の提唱者で、『フリー』『MAKERS』でも知られるデジタル界の先覚者クリス・アンダーソンが、アイデア発見の経緯とその意味を探求し、ビジネスと文化の未来を示した画期的ベストセラー」そのエッセンスを紹介しよう。
・ 現状をちょっと観察すれば戦後のラジオとテレビ放送時代にはじま ったヒットの構造が、いまや端から崩れつつあるのがわかる。 ヒットはもう威力を失ってきた。 いちばん売れる商品はあい変わらずいちばんだけど、 販売数が減っている。要するに。 ヒット作はいまだに注目の的ではあるけれど、 もう昔のような富は生まないということだ。 大市場がニッチ市場に分裂し、その中へ消費者は拡散していく。
・「全員にフリーサイズ」時代は終わりを告げ、 新しい傾向が見えてきた。マルチ市場だ。これが本書のテーマだ。
・まったく新しいニッチ商品もある。 営利と非営利の領域が重なるところ、 つまりプロとアマチュアの境が曖昧な世界に新たな業界が誕生し、 そこからニッチ商品が生み出されている。 ブログやビデオ製作やガレージ・バンドの世界だ。 誰もがあの目覚ましいデジタル配信の経済性のおかげで、 自分の客を見つけることができるようになったのだ。
・ ニッチ音楽の市場全体が巨大で事実上限界がないことを発見したヴ ァンアディべは、それを「98パーセントの法則」と呼んだ。「 梱包にかかるコストがほぼゼロで、 ほぼすべてのコンテンツにすぐアクセスできる世界では、 消費者は一貫した行動をとる。つまり商品をほぼ全部見るんだよ」
・「ロングテール」の要点。
①手に入る商品のテールは思ったよりずっと長い
②経済的に、テールの商品にも手が届くようになった。
③全部足せばニッチは重要な市場になりうる。
・ほとんどの人はヒット作以上のものを求めている。 みんなの嗜好は主流から離れ、どこかへ向かいつつある。 新しい選択肢を開拓すればするほど、 その世界にすっかりはまってしまう。まさに希少の世界だ。 いまやインターネットの流通と小売によって、 潤沢の世界がやってきた。この違いは計りきれない。
・ロングテール時代の6つのテーマ
①ニッチ商品はヒット商品よりもはるかに多い
②ニッチ商品を入手するコストが劇的に下がってきた。 提供できる商品の種類は大きく広がった
③ 消費者がそれぞれの必要性や興味に合わせてニッチ商品を見つけら れるような方法を提供しなくてはならない。
④需要曲線はなだらかになる。
⑤ニッチ商品をすべて合わせればヒット商品市場と張り合える。
・ウィキペディアは『ブリタニカ』とはまったく違う生き物だ。 静止した事典ではない。生きた共同体だ。
・テールでは、生産と流通のコストが( デジタル技術の民主的な力で)低く抑えられ、 利益はしばしば二の次とされる。創造の目的は自己表現、楽しみ、 実験などさまざまだ。それを経済と呼ぶ理由は「評判」 という貨幣である。評判は商品の注目度の高さで測られ、仕事、 在職権、 顧客などあらゆる類の金になる価値と交換することができる。 コロンビア大学のティム・ウー教授は、この経済を「露出文化」 と呼び、ブログを例にとりあげている。
・ロングテールは、 販売コストを下げれば下げるほど選択肢を増やせる倍々ゲームだ。 その中で、 集積者は流通の民主化という第二の追い風を体現している。 市場の障壁を低くし、 商品をどんどん招き入れて顧客を見つける機会を与える。
・ロングテール・ビジネスを発展させるコツは、 まとめると次の大事な二点になる。
①すべての商品が手に入るようにする。
②欲しい商品を見つける手助けをする。
これ、これ、これだよ!これからの時代はっ!!!ワタシのようなマイナーなヤツが夜に出る時代になったねー!オススメです!(・∀・)