「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「知らなかった!都道府県名の由来」(谷川彰英)


知らなかった! 都道府県名の由来


最近ハマっている谷川彰英さんの地名本。オモシロイんだよね〜!全著作読破を目指しています。(・∀・)


「ふだん私たちは自分たちの都道府県名を当たり前のように受け止めて生活している。しかし、人の名前に意味が込められているように、都道府県名にもそれぞれ由来がある。さまざまな紆余曲折を経て、現在の名前に落ち着いた県も多数ある。本書では、現在使われている都道府県名の由来に触れながら、なぜ古来の地名が抹殺され、今の名称になったのか、かつての地域のくくりはどうなっていたのかなどを解き明かしていく。あなたの故郷の名称決定までの歴史が今明らかにされる」そのエッセンスを紹介しよう。


「府」とは何か。「府」とは旧幕僚の主要地で次の10府が置かれた。支配下に置いたというのが適当な表現だろう。江戸府京都府大阪府度会府三重県)、甲斐府越後府、函館府、長崎府神奈川府奈良府。いずれも商品流通の拠点か、政治的中心地か、需要物産地か、外国貿易の拠点か、いったように「藩」以外に押さえるべき拠点を「府」といい、それに順ずる地域を「県」としたのである。


どの都道府県を見ても、旧国名は完全に排除されている。ここが最大の問題である旧国名律令時代から千年以上も朝廷のもとで使用されてきたもので、当時の人々には完全に定着していたものと思われる。それを一つも採用しなかったところに、明治政府の姿勢が現れている。幕藩体制を否定し、欧米風の新しい世の中をつくらなければならないという強い意識のもとに断行したと思われるが、果たしてその施策は正しかったのだろうか


千年以上続いた国名をやめるということは、これからの少なくとも数百年は新しい都道府県名でいくという気構えはなくてはいけない。当時の明治政府にそれがあったとは言えない。その証拠は、廃藩置県を断行した数カ月後には、都道府県を改廃して、結局は旧国の領域をそのまま新しい都道府県に移行する県が多かったことである。だったら旧国名も活かすべきではなかったか


その他、「長野県」VS「筑摩県」「中野県」と「伊那県」って何?「村山と庄内の対立」「なぜ秋田に復帰したか?」「高崎と前橋の県庁争奪戦」「日光県でよかったのでは?(栃木県)」「全国の「千葉さん」のルーツ(千葉県)」「なぜ県庁が「浦和」なのか?」「甲府県に戻すべきだ!(山梨県)」「金沢県」に復帰させよ!(石川県)「外山」から「富山」へ(富山県)「古代鳥取部の拠点」(鳥取県)「出雲県」の方がずっとよい(島根県)「なぜ「山口」なのか」「伊万里県」に戻そう!(佐賀県など。


「中野県」は知らかなったなあ。名古屋県「金沢県」の方がわかりやすい気がするなあ。地名雑学が身につきます。オススメです。(・∀・)



知らなかった! 都道府県名の由来