消えた市区町村名の謎 地名の裏側に隠されたふるさとの「大人の事情」 (イースト新書Q)
地理雑学が大好き。八幡和郎さんの本はやっぱりオモシロいなー!(╹◡╹)
私の生まれ故郷の新潟県東頸城郡松之山町は平成の大合併により、十日町市に編入されて、町の名前が消滅してしまった……淋しい……。
「なぜ、福岡県宇島(うのしま)市はたった4日で消えたのか?ベストセラー作家が全国15,000市町村のデータを徹底分析!誰も調べなかった細かすぎる雑学を日本一マニアックに掘り起こす!」そのエッセンスを紹介しよう。
・平成の大合併でたくさんの市町村が消えて淋しいという一人が多いようです。明治の前半に現在の形になってから1世紀以上もほとんど変化がない都道府県と違って、市町村は7万ほどあった江戸時代以来の「ムラ」を1万5000ほどに整理して1889(明治22)年の市制
町村制施行で発足し、そのあとも合併を繰り返してきました。
・昭和のはじめに都市発展にともなって市街地化した郊外の町村の合併という動きがありました。新宿や渋谷が東京市に、伏見や山科が京都市に合併されたのはこのころです。戦後は昭和の大合併を経験して村が少なくなり、ほとんどが市か町になっています。3000市町村体制は安定して半世紀ほど続き、合併や新しい市の発足が散発的になり、平成の大合併で2000ほどに減りました。
・都道府県の名称がほとんど都道府県所在地の名か、その所在する昔の群の名であるのに対し、市区町村ははるかに複雑で多彩な発足の歴史を持っています。律令制や郡名と同じように、古代にさかのぼるヤマト言葉の由来があって、語源がよくわからないものもたくさんあります。本書では、そういったさまざまなタイプの市区町村名が、なぜ成立していったかを明らかにし、みなさんがふるさとや、いま住んでいる地域の由来を知る一助にしていただきたいと思います。
その他、「なぜ、市区町村名は漢字が多いのか」「なぜ、市町村は「合併」を繰り返すのか」「なぜ、同名の市町村が各地にあるのか」「なぜ、市町村名は「2文字」が多いのか」「あの「4文字市町村名」が消えた理由」「5つもあった群馬県東村」「戦前に市制施行したのに消えた市〜東京市、赤間関市、豊原市」「大都市に合併された悲運の市」「1年以内に消えてしまった短命の市」「最初は京都市内になかった京都駅」「すべての市町村名が消滅した時期があった」など。
気軽に読めるし、町の歴史がわかるよね。オススメです。(╹◡╹)