今、話題のこの本。ようやく読みましたー!いや〜〜!いいなあ〜〜!しみじみと感動しちゃうなあ……。
「手塚治虫文化賞短編賞」を受賞したのもよくわかる……。いいなあ……。
ワタシも24歳のころ、川崎の渡田のアパート「S荘」に一人暮らしをしていたとき、同じように一階に大家さんが住んでいたなあ……。似たようなことがあったので、感慨深いなあ……。
「お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎」と、ひとつ屋根の下で同居する87歳の老婦人「大家さん」との交流を描いたコミックエッセイ。その中の印象的なコトバを紹介しよう。
・僕は大家さんにご挨拶に伺いました。大家さんはちいさい僕より小さくてゆっくりいらっしゃいました。「ごきげんよう」僕は生まれて初めて「ごきげんよう」と挨拶する人に出会いました。
・「あの、お、大家さんはおいくつなんですか」「ええと、終戦の時、17だったから……」終戦が基準なんだ。
・「お、大家さんはどういう人がタイプなのですか?」「そうねえ、昔は…マッカーサー元帥なんか素敵だったわ 哀愁があって どこか遠くへ連れてって くれそうで」
・大家さんから西瓜を半分おすそわけに与りました。「お皿ごと どうぞ 矢部さんがもらって くださったら とっても嬉しいの ものをへらして 私のいなくなる日までに」ものをへらしたい…僕はいろんなものが欲しいけど。
・「ここはよく来られるのですか?」「戦前からよく来てたわ 電話しに この辺りで ここにしか なかったの 電話が みんな電話を かけに来てたの 15銭くらいだったかしら…おうどんは 駅前も もっと静かで ホタルもいたの あの川に 大きくて光が強くて 本当にきれいだったわ」
・「歩くの のろくて ごめんなさいね 年だから もう転べないのです 矢部さんはいいわね まだまだ 何度でも 転べて」
いいなあ……続編が読みたいなあ……亡くなったサワおばあさんとトヨおばあさんを思い出す……。感動です。超オススメです。(・∀・)!