「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「笹川良一研究 異次元からの使者」(佐藤誠三郎)

  


笹川良一研究―異次元からの使者


ワタシが尊敬申し上げる人物の一人、笹川良一氏。空前絶後の人物だと思う。人物像を知るたびに涙が出る……。(・∀・)


「世のため人のために年中無休、無給で働く」存在であり続けた稀有な精神への評価に、なぜこれほど大きな落差が生まれたのか。その謎を余すところなく解明した出色の人間分析。笹川良一という人間の実像、その業績と問題点について研究する」そのエッセンスを紹介しよう。


笹川良一という人間を取り上げ、その生き方を考え方を理解することは、そして彼がなぜ日本のマスメディアや知識人にかく不評で、外国では高く評価されているのかを分析することは、状況を新しい方向にきりひかう創造的なリーダーが、日本でなぜ生まれにくいのか、そのようなリーダーが直面せざるをえない困難とはどういうものなのか。そして日本の知識人とマスメディアのはらんでいる問題点はどこにあるのか、といった大問題を解明する有力なてがかりになるに違いない。現在の日本にとって、笹川良一の実像、その業績と問題点を明らかにすることは、まさに現代的意義をもっていると、私は考えるにいたった。


「私は60歳近くなっても、大阪に行く時は(日程がいかに多忙であっても)必ず母の好物を持参し、郷里箕面に帰り、持参した母の好物を食べて頂き、アンマを5分間でもして、母が、『ああ!気持ちがよかったよ』という言葉を聞いてからでないと、大阪に出て仕事をしない事にしていた」


「私は自分の一生を人類のために犠牲にする覚悟でいるので、子どもや孫のために生まれてきたのではない。小さな子どもに贅沢をさせてはならん。子どものためにもならないし、ひいては世のためにならない」


・次男・堯「自分中心で、息子のことなどいささかも考えていないオヤジだった。私が経営に行き詰まり、父に資金の提供を懇願したとき「ダメだ」と一蹴され、貸してくれないと、私は首をくくらなくてはなりません、と重ねて懇願すると「よし、首をくくってみろ。おれが足を引っ張ってやる」と言われ、まさに、冷酷・無慈悲を地で行っている感じだった。私は(笹川良一を)父親と思わず、「わが師」と思って、つかえてきた。私はこの人のそばにいることにいることによって、今日の私の人格を形成しえた。親が親だけに、私たち兄弟三人のうち、一人ぐらい、非行少年、ドラ息子、左翼ゲリラぐらい出ても不思議はなかった。可能性はあったが、だれ一人そうならなかったことは、この人にとっても私たちにとっても幸せなことだった」


「一匹の魚があったとする。真ん中の美味しいところは、回りの人(他の人)に与え、自分は尻尾をいただくとう気持ちがないと指導者になれない。人はついてこない。多くの人はこの逆をする」


父は、どんな炎天下でも、背広を脱いだことがありません。アフリカの赤道直下の國を訪れたときもスーツにネクタイ着用、真夏のフィリピン、マレーシアに出向いたときも同じでした。「暑い、寒いというのは、心が思うからそうなるんであって、要するに、暑い、寒いは心の持ちようだ。人前で背広を脱ぐわけにはいかん」そう言って毅然としていました。


・笹川は「年中無休無給」を自分の行動原則としてた。「82歳になっても一日も休まず、給料も機密費もとらず、多い日には五ヶ所のタイム・カードを使用する私のまねを出来る人はおられるだろうか。私は一年に365日働き、休みはとらないといういことだ。休みは死んだら取る。くつろぐ?家にかえればくつろぐことになるのだろう。しかし家でも沢山の手紙が待っている。くつろぐのは寝るときだけだ


「片方の眼は望遠鏡、片方の眼は顕微鏡にしなくては、世の中は見えないぞ」


笹川陽平「父(良一)は外国の要人を訪問すると、当人に挨拶する前に、執務室に掲げてある国家元首の肖像や国旗に深々と頭を下げることを常としていました。どんなに偉い相手であろうと、当人と握手をするのは、国家や元首の肖像に挨拶をした後だったのです」


・「わたしはこの汚れた世界をきれいに掃除するために、天から遣わされた掃除人であることを自任し、この天の命令を喜んでお受けして、年中休まず、サラリーももらわず、夜が明けると同時に仕事を始め、全力投球して世のため、人のために善を行い、徳を積んでいる」


「僕の率先的言動が、常に実現するのは、僕は5年先10年先を考えると同時に、現実を無視せぬからである」


……スゴい……。スゴすぎる!まさに「異次元からの使者」だね。オススメです。(・∀・)


  


笹川良一研究―異次元からの使者