酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人を惹きつける技術  売れる「キャラの創り方」(小池一夫)

  


人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方- (講談社+α新書)


子連れ狼などの劇画原作で有名な小池一夫氏。氏の創作のヒミツ、ツボとコツがいよいよ明らかにされたっ!(・∀・)!


「私は、こういう、キャラクターの起て方とか、創り方、動かし方、活かし方なんていう、いわば「キャラクター活用の虎の巻」を、これまで、大学で教えてきました。そこで授けた、私の弟子にしか教えてこなかった門外不出の奥義のようなことを、お話しします。相手を「キャラクター」という概念を通して深くプロファイリングする「対人関係論」でもあり、同時に不特定多数の人に情報を伝える際に、いかにインパクトを与え、効率的に印象づけるかというプレゼンテーション論としても役立つのではないか、とも思います。また、多くの後進を育てた私自身の教育論であるともいえます」そのエッセンスを紹介しよう。


世界中で日本のキャラクターが愛されています。いともカンタンに国境を超えて、異文化と共生することができるのは「キャラの力」なんです。小説や実写映画と違って、生々しさがなっく、すっと人々の心に入っていきます。どのような文化、国の人にも受け入れられるのです。キャラクターには国境や人種、文化、言語、時代といったボーダーがないのです。


人間は世界のすべてのキャラクターを感じてしまう。そしてキャラクターには、心や性格がある。僕は、すべての芸術は神と悪魔というキャラクターから生まれた思っています。まさに「すべてがキャラクター」なのです。


「漫画=キャラクター」です。そしてドラマよりも先にキャラクターを創ること。これは大前提です。キャラクターができると、ドラマはあとからついてくるのです。もちろん、これは他のメディアでも同じです。「ストーリー」や「ドラマ」を中心に漫画を描いていてはダメなんだということに気づいたんです。さいとう・たかを先生、石ノ森章太郎さん、『ビッグコミック』初代編集長の小西湧之助氏。この3人が「漫画ではキャラクターが一番大事」だと言っています。


「主人公」「ライバル」「引き回し役」の3つのキャラクターが作る三角形が、キャラをいきいきと動かすのです。「キャラクターの三角方程式」と読んでいます。主人公には必ず「弱点」を、敵のキャラクターには「欠点=人格上、性格上のこと」が、引き回し役には、読者と主人公をつなぐ役目、「ボケ」「ツッコミ」が必要なのです。


・そして主人公には「オーラ」を、ライバルには「カリスマ性」が必要なのです。そしてキャラクターには「癖」をつけることです。


名作と謳われる作品には、印象的な名前やセリフ回しが多いのですが、そういう言語感覚はどうやって鍛えたらいいのでしょうか。漫画家を目指す人に多いのですが、漫画しか読まない人は全くダメです。マニアなだけではプロにはなれないのです。僕は今でもたくさん本を読みます。その読書の中で、印象に残った言葉やセリフは、ノートにメモしておくようにしています。その大学ノートはもう何十冊とあって、それが僕の「あんちょこ」というか、虎の巻です。煮詰まるとそのノートを出して、名セリフを読み返してみるのです。


小池一夫ペンネームで、本名は俵屋星舟(たわらや・せいしゅう)といいます。子どもの頃は譲、星舟は僧名です。僕の本名はわかりにくい。声に出しても印象に残らないし、書こうと思っても書けません。何度も聞き直されてしまいます。僕はキャラクターに名前をつける時に、一番いいのは、言いやすく、伝わりやすい「カ行」だと思い、名字も名前もカ行のペンネームにしました


・実際に魅力あるキャラクターを創り出すには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか。まず毎日一時間、机の前に座り、作品やキャラクターを思い描き、創る習慣を創ることです。これができないと、クリエイターにはなれません。一時間、トイレにも行かず、コーヒーも飲まず、何も食べないでじっと座る。劇画村塾の卒業生の中でも、時間を無駄にせず、これを実行した人たちがデビューしていきました。簡単なようで、毎日となると、なかなかできないことのようです。でも、机の前に座れない人は何も書けない。集中力がなければ、どんな世界でも通用しません。手術中に、医者の集中力が途切れたらどうなりますか?


僕の仕事のやり方は「神頼み」です。仕事場には神棚があります。「僕には何の才能もありません。何も書けません。ひとつお願いします。乗り切ってキャラクターを描いてください」とお願いするのです。だから、書けないのは神様の責任。でも集中力が増してくるとちゃんと書けるのです。


「本気で漫画家になりたければ、ノートに一日3つキャラクターの顔を描きなさい」簡単な顔でいいです。実際には続けるのが難しいのです。同じキャラでも違うキャラでもかまいません。重要なのは毎日続けて描くことを習慣づけること。これが本当に難しい。これを一年間続けることができた人は、だいたい漫画家になることができたのではないでしょうか。「漫画家になるんだ」という、すごい信念、というより執念ですよ。毎日、キャラクターのを描いて、キャラクターに話しかけたとします。そうするとある日、キャラクターの方からも返事をしてくれるようになるのです。作者とキャラクターの対話が始まります。その「キャラクターからの言葉」を聞き漏らしてはいけません。そのキャラクターの声を書き留めるんです。


ラストシーンは、どうすれば印象深く終わることができるのか?サヨナラの一言をどう言わせるかがポイントです。「登場人物が印象的にニコっと笑うこと」と教えました。ラストシーンに可愛いキャラクターが描ければ本物です。ラストシーンが爽やかな余韻があり、スッキリしていれば、その作品はヒットします。


クリエイターとしてやっていくのに必要なものは、ズバリ何か?まずは「材料」と「ネタ」それを捕まえるための好奇心。つまりは感性のアンテナでしょうね。


その他、「『悪魔の時計』でキャラを起てる方法」「その場にいないキャラを起てる「噂」のテクニック」「「謎」がキャラクターの魅力を引き立てる」「キャラクターの起て方」「キャラを魅力的にするプロファイリング」「三大要素は「構成・構図・消去」」など。


「悪魔の時計」のエピソードはスゴいなあ!これだけでキャラが起つし、ストーリーができるよね。さすが小池一夫!超オススメです。(・∀・)


  


人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方- (講談社+α新書)