酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日」(ちばてつや 豊福きこう)

小学校のころ、漫画家になろうと思っていた。その頃、もっとも大好きだった漫画家はちばてつや『ちかいの魔球』『おれは鉄平』『のたり松太郎など名作があるけど、やっぱり、不朽の名作はあしたのジョーだよね。(・∀・)


僕は、ジョーの日記をつけているような気持ちで『あしたのジョー』を描いていたんです。――ちばてつやちばてつやがジョーと共に歩んだ1954日を初公開!名作あしたのジョーの作者ちばてつやの当時の肉声、連載中の葛藤、有名な数々のエピソードの真相が日記風の特別編成で蘇る。お宝カット満載!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・感動ボクシング漫画あしたのジョーは「週刊少年マガジン昭和43(1968)年1月1日から連載が始まり、5年後、聖なるラストシーンで完結しましたが、現在なお、多くの人々に愛され続けて日本漫画史上ベストワンと称されるほどです。また、名作の証明というべきでしょうか。あしたのジョーほど数多く作者自身によって語られた漫画作品というのも、他にはありませんちばてつやは、あるインタビューで「僕は、ジョーの日記をつけているような気持ちで、『あしたのジョーを描いていたんです」と答えています。“ならば、その日記をできるだけ詳しく、よりリアルに再現してみよう!”というアイデアが突然浮かびました。
 
川崎のぼるさんも言っていましたが、良い原作が来ると漫画家は本当に燃えるんです。原作が面白いのに、漫画になったらつまらないと言われるわけにはいかない面白い原作をどうやって漫画で表現するか非常にプレッシャーがかかります。
 

・ジョーがリングの上で吐くところを描いていると、こっちも吐き気がするんです。それくらい一体になっていました
 
力石徹の一周忌にあたるというので、大阪から花束を持って飛行機でやってきて、力石のボクシングポーズの前で、涙を流している人がいました。その他にも、ジョーに惚れて、他の男性が好きになれないという人もいました。その影響力のほどを考えると、劇画といえども怖い、やたらなことは描けないという気持ちになります。しかし、文字どおり、毎回、毎回に自分の生を、紙の上に燃焼させる以外にありませんそれで読者と勝負をしているのです。
 
あしたのジョーの中で一番好きなキャラクターといえば、やっぱり段平かな。僕は、あのおっちゃんは好きなんです。なんか非常に親しみを感じますよね。酒好きで。それで要するにボクシングのこと以外に、何にもないんです。彼は。ボクシングだけが、彼の生きがいなんですよ……。
 
ジョーが試合に負けるということは、梶原さんとの打ち合わせでだいぶ前から決まっていました。原作では、ジョーがホセ・メンドーサとの激闘の後に、僅差の判定で負ける。リングサイドで段平がジョーに「お前は試合に負けたが、ケンカに勝ったんだ」と慰める。数日後、パンチドランカーになったジョーが、白木葉子の屋敷のテラスで、ボンヤリ日向ぼっこをしている。それを少し離れたところから、優しい眼差しで葉子が見つめている……というのが、ラストシーンでした。最終回の原作読んで、違うと思ったんです。梶原さんからもらったラストでは、「これじゃあ読者は怒るよ」という感じを受けたわけです。つまりそれほどに、僕が思っている以上にいろんな人が真剣に読んでくれて、感動してくれていたことを知っていましたからね。
 
どうにも仕方なくて電話で梶原さんに「このままでは、ちょっと幕がおろしにくい。ラスト、変えさせて下さい」とお願いしました。そうした梶原さんは今まで散々変えてきたくせに今さらなんだ!任せる!」って(笑)。「考え直す」って言うのかと思ったら「任せる」って(笑)。
 
・相当神経をつかって、これしかないっていうラストで終わって、これでいいという満足感があって終わったもんですから、ドッときたんです。僕自身も本当に燃え尽きて、1週間ぐらいはぼんやりしていました。御飯もおかゆくらいしか食べられなくて家族も心配していました。虚脱状態でした。それくらい緊張していたんしょう。僕としてもきつかったんですけど、やっぱりそれくらいエネルギーを注ぎ込まないと、あのラストまではたどりつけなかったような気がします。まあ、そういう形でこの作品に集中したってことは、今考えると本当に良かったなと思います。

 

いいねえ。また全巻、再読したくなりました。ところで実家にあった全巻はどこにいったんだろう!?(・_・;) 漫画ファン必読!超オススメです。