「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「全国版 あの日のエロ本自販機探訪記」(黒沢哲哉)

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……「エロ」……いいなあ……「エロ本自販機」……懐かしいなあ……!青春時代を思い出すなあっ!(笑)
 
 
昭和の街角にあったエロ本自販機はまだあるのか!?日本全国を駆け回るエロ本自販機探しの旅!このネット社会で、誰が自販機でエロ本を買い、誰が仕入れ、誰が自販機に品物を入れているのか?誰も撮影してこなかった忘れ去られたエロ文化遺産アーカイブ化したキワモノ写真集にして、くだらなすぎて誰も手をつけてこなかったジャンルに堂々切り込む一級ノンフィクション!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
自販機専用に制作されたエロ雑誌、いわゆる“自販機本”が登場したのは1975〜76年ごろ。書店で販売した際の出版社の利益は定価の20%でほどだが、自販機に入れる本を自社で制作し、取次を通さずに販売すれば利益は40〜50%と倍以上になるそこで雑誌自販機に関わる業者たちが次々と自社でエロ雑誌の制作を始めたのだ。
 
・定価は記事中心の雑誌は劇画誌が1冊300〜400円、オールカラーのグラフ誌が500〜600円ほど。機械はお札が使えず100円効果のみ対応だったため。全盛期には雑誌の入替えと集金を行う業者(オペレーター)の車のサスペンションが100円玉の重みで壊れた、などという伝説も語り継がれいている。三大エロ劇画誌の漫画エロジェニカ』『劇画アリス』『劇画大快楽』
 
1980年代初頭に第2のピークを迎えたエロ本自販機だったが、その人気に終止符を打ったのは家庭用ビデオデッキの普及だった。自販機の寿命はおよそ10年。エロビデオは、それまでのエロ雑誌を一気に陳腐化してしまったのである。
 
・だが当時1台75万〜135万もしたという雑誌自販機の全てが廃棄されてしまったわけではない。じつは地方の街道沿いでしぶとく生き残っていたのである。24時間営業のオートスナックやコイン洗車場にエロ本自販機が設置され、自販機本の新刊はもうないので、主にゾッキ本だった。
 
・「我々はそれを求めているお客さんがいるから商品を売る。求めているお客さんがどんな人であれ、未成年じゃなければ、成人であれば、それを売るのは普通でしょうアダルトだからだめだとかいうのはおかしな話で、うちみたいな業者だって本来きちんと営業していれば何も問題はないんです」
 
・「自販機でエロ雑誌を買うお客さんというのはネット通販などをあまり使わない年配の人たちだと思いまので、ブームとは関係なく熟女雑誌にはそれなりの需要があるんじゃないでしょうかね。ただ、それらの人たちがエロを引退してしまったら、その自販機にはどんな商品が並ぶんでしょうね」

 

「エロ本自販機、その歴史」「エロ自販機の探し方」「こっそり堂」「業界最大手エロ自販機業者社長、かく語りき」「エロ自販機に入っている雑誌はどこから来たのか?裸の雑誌、流通の果て(ゾッキ本流通業者)」「今日も夜中の山道をエロを詰めたミニバンが往くーエロ自販機、その最期の日をみようとする男」など。

 

よくぞ、この本を作ってくれた!!!数十年後は、貴重本になること間違いなし!オススメです。(・∀・)

 

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