ワタシの尊敬する大先輩・阿久悠大先生が、作詞家として手掛けた歌五千曲の歌の中で、大ヒットはしなかったものの、なぜか忘れがたい「愛しい歌」。そんな歌が誕生した時代背景や創作のエピソードを、慈愛に満ちたまなざしで綴る感動の五十篇。
中でもワタシの思い出深い曲はコレ。
「酔いどれかぐや姫」(唄 南高節とかぐや姫)
「真っ赤な鞄」(唄 山本リンダ 曲 都倉俊一)
「瀬戸内行進曲 IN THE MOOD」(唄 クリスタルキング 曲 Joseph Garland)
「水中花」(唄 曲 井上忠夫)
「マンデー・モナリザ・クラブ」(唄 ピンク・レディー 曲 都倉俊一 )
「みかん」(唄 大竹しのぶ 曲 大野克夫)
そして最も響いたのが、拓郎のコレ。名曲だ。(・∀・)
阿久悠作詞、加藤和彦作曲、加藤和彦・吉田拓郎唄という作品があり、これがまさに「なぜか売れなかったが愛しい歌」にぴったりだという話である。「純情」という。平成6(1994)年正月のテレビ東京12時間ドラマ「織田信長」の主題歌としてこれはつくられた。織田信長であろうが誰であろうが、男の中の稚気を書こうとしていたし、加藤和彦の曲は、ジョージ・ハリスンの「マイ・スイート・ロード」を思わせるもので、いい気分のものであった。
この詞には、ぼくのキイワードがいっぱい入っている。織田信長と共通するものもあれば、ビートルズに通じるものもある。そして、ぼくが思う男の子でもある。たとえば「この胸に眠らないガキが住んでて」とか「おれたちのとんだ失敗は純情だけ」とか「おとなしくいい子では死んだ気になる」とか「まだ足りない まだ足りない まだ心が軽い」とかである。ヒットできなかったのは残念である。
加藤和彦のメロディー、いいよねえ…歌いたいなあ…。オススメです。(・∀・)