「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「弔辞 劇的な人生を送る言葉」(文藝春秋編)

 


弔辞―劇的な人生を送る言葉 (文春新書)


お正月から葬儀に参列して参りました。大往生の素晴らしい式でした。終わりよければすべてよし。こんなにお目出度い葬儀は初めてでした。(・∀・)


さてこの本。「わずか数分に凝縮された万感の思い。故人との濃密な関係があったからこそ語られる、かけがえのない思い出、知られざるエピソード、感謝の気持ち。作家、政治家、俳優、歌手、漫画家、芸人、スポーツ選手まで、二十世紀を彩った50人への名弔辞を収録」なかでも涙無しには読めないこのメッセージを紹介しましょう、



「カツオ!親より先に行く奴があるか!」高橋和枝へ(永井一郎

https://www.youtube.com/watch?v=AxNwaa2U_nk


「カツオ!親より先に行く奴があるか!」そんなことをつぶやいてみてもただ空しいばかりです。こんなに早くお別れが来るとは思いもよりませんんでした。日本中が悲しんでいます。あなたは決して泣きごとをおっしゃいませんでした。まじめで一生懸命。大ベテランでありながら、いつも初心に立ちかえっていらっしゃいました。そして何よりサザエさん「カツオ」を心から愛していらっしゃいました。私たちはこれからもサザエさんを続けて行きます。「カツオ」の後継者も頑張っています。あなた立派なお仕事はご家族の誇りとなり、支えとなって行くことでしょう。美しい生き方でした。そして澤山の感動をありがとう。おやすみなさい、和枝さん。「カツオ、櫻が咲いたよ。散歩に行かんか」(平成11年3月27日 東京・平安祭典高円寺会館にて)


読むたびに、映像で見るたびに泣けて泣けてしょうがない…。本当に身近な人が亡くなったみたいだね…。他にも感動的な弔辞がたくさん。



「兄弟、おまえ好きに言えよ」石原裕次郎へ(勝新太郎

「本当に直己ちゃんですか」植村直己へ(正木徹)

「あなたは天からの使者」美空ひばりへ(中村メイコ

「私を三振させた東大生」吉田治雄へ(長嶋茂雄

「君はとっくに僕を追い越えていたよ」横山やすしへ(横山ノック

「寂しいよ、お兄ちゃん」渥美清へ(倍賞千恵子

「本当の意味での国際人」盛田昭夫へ(大賀典雄

「宇宙以前へと旅立った」村山聖へ(村山伸一)

「頑張れ、頑張れって言ってごめんね」本田美奈子へ(岸谷五朗

「百福さんの枕元には」安藤百福へ(丹羽宇一郎

「おやじさん。みんなが笑っている葬式です」植木等へ(小松政夫

「先生は魔法使いでした」市川崑へ(岸惠子

「一緒に戦うぞ、タクヤ木村拓也へ(原辰徳

「私もあなたの作品の一つです」赤塚不二夫へ(タモリ

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080822


どれも名メッセージです。超オススメです。(T_T)


 


弔辞―劇的な人生を送る言葉 (文春新書)