「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「東海林さだおのフルコース “丸かじり”傑作選」(東海林さだお)

 


東海林さだおのフルコース―“丸かじり”傑作選 (朝日文庫)


メリークリスマス!もうあと一週間で2017年も終わりだね。(・∀・) 美味しいもの食べたいよねー!(笑)

出版史上に燦然と輝く“食”エッセイの大横綱『丸かじり』シリーズから精選した東海林さだおアンソロジー第2弾。そのエッセンスを紹介しましょう。


・食べ物の“口中容積率ということを考えたことがありますか。口の中に、量がどのくらいあったらその食べ物がいちばんおいしいか。そのもの本来の味をいちばん引き出せるか。果物で言えば、スイカは口一杯に頬張ったほうがおいしいが、柿は口一杯ではおいしくない。シュウマイやタコヤキなどは最初からそのへんの大きさを計算して作られている。あの大きさがいちばんおいしく、いちばんそのものの味を引き出している。


・「スーパーで、自分のカゴの中のものを人に見られたくない“御三家”として、モヤシ、ブタコマ、メザシを挙げたところ「もう一つぜひ加えて欲しいものがある」というお手紙をいただいて「ぜひ、ネギを加えてほしい」」というのである。ネギはスーパーの袋から突き出る。ネギとダイコンは恥ずかしい。“輝け!スーパーの袋から突き出る恥ずかしもの第一位”はネギと決まった。(輝け!というほどのものか)


なぜ名古屋ではコーヒーに何かついてくるのか。タクシーの運転手の証言によると「何か一つつかないような店には誰も行かんでよ」。コーヒーの回数券も名古屋の喫茶店の特徴。なぜ回数券がはやるのかというと「回数券を発行しないような店には誰も行かん」のだ。どうやら名古屋人は、何か得をしないと気がすまないらしい。


名古屋人は、とにかく塗ってみる、はさんでみる、食べてみる。塗ってみて、はさんでみせ、食べてみせ、という山本五十六司令長官のような人ばかりが名古屋にはいるのだ。


シュークリームの「露出型」と「密閉型」ではどちらが好きですか「露出型」はいりろと仕掛けてきますね。上のほうを少し切って、中のカスタードクリームを、ちょっとだけのぞかせている。この「ちょっとだけよ」がいい。もうこれだけで十分楽しい。


カツサンドが入った袋をさげているときの帰路の速度は速いが、入ってないときはノロノロしている。帰路、本屋に寄ったりする。が、カツサンドのときは“猫まっしぐら”の猫のように“おじさんまっしぐら”になる。そうして、家につくやいなやカツサンドまっしぐらになる。


肉じゃがというネーミングに問題はないか。これは名詞を二つ並べただけじゃないか。「鈴木、山田」と同じことではないか。さらに肉とじゃがいもでれば、当然、肉じゃがいも、でなければならない。「鈴木、山」と、山田の田が抜けているのだ。さらに肉じゃがは、一見二世帯住宅に見えるが、実は玉ねぎというもう一世帯が同居しているのだ。本来はならば、「肉じゃが玉」というべきなのだ。


特に、この(↓)レシピは、ホント、簡単で美味しかった!料理のレパートリーが増えました。実践編があるのがウレシイ。オススメです。(・∀・)


「簡単チャーシューの作り方」



東海林さだおのフルコース―“丸かじり”傑作選 (朝日文庫)


http://www.tamatevako.com/i/myCook/page/yakiButa/syouzi.htm