オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書)
この本もオモシロイ。日本語の豊かさがよく分かる。(╹◡╹)
「もしも、オノマトペ(擬音語・擬態語)がなかったら…ビールの「ぐびぐび」という旨さも、憧れの人に会う「ドキドキ」も、どう表わせばいいのだろうか?生き生きした“感じ”が伝わるオノマトペは、実は『古事記』や『万葉集』にも登場している。オノマトペは日本語の「へそ」、日本人はその達人なのだ。“感じる”言葉を探ってみたら、日本語が、日本人がもっと面白くなる」そのエッセンスを紹介しよう。
・「シュボッ」とは、どういう感じのオノマトペだと思われるであろうか。実はこれは、さいとう・たかをの『ゴルゴ13』という劇画で、ライターの火を点けるときのオノマトペでる。まさに、瞬間的にこすれ、勢いよく火が点くさまを、よく表している。しかし、この「シュボッ」の持つ、オノマトペとしての特性は、それだけではない。どんなライターであろうか。百円ライターではありえない。高級ライターである。オノマトペの「シュボッ」だけで、ライターの品質から形状までを表してしまうのである。驚くべきことではないだろうか。
・カキフライをかみつぶすときの、もっとも正しいオノマトペはなんだろうか。すでに答えを出している人がいる。東海林さだお氏である。氏によれば、カキフライをかみつぶすときの、オノマトペは「ぐっちゃり」である。
・ものごとの名前の一部がオノマトペである場合もある。「ぽかぽか陽気」「のろのろ運転」「ぶらぶら病い」「ガタゴト電車」「ゴロ寝」商品名には、このようなものがきわめて多いことにも気づく。
「コトコト笑う」を使ったのは川端康成なんだって!へー!
あらためて読んでみるといかに日本語が豊かでオモシロイかがわかる。オススメです。(´⊙ω⊙`)