「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本語は悪魔の言葉か? ことばに関する十の話」(小池清治)

 

あのフランシスコ・ザビエルが、日本語のことを「悪魔の言語だ」と言ってたというエピソードをこの間、はじめて聞いて、ナヌッ!?(・_・;) と思って検索して読んだのがこの本。そおかあ、ホントだったんだあ!

 

と断定した日本語についての考察。「私たちは『にほん人』か、『にっぽん人』か?」「『近くて遠い国』と『遠くて近い国』は同じか?」「なぜ漢字はなくならない?」など、日本語に関する十の謎を国語学の立場から解明」そのエッセンスを紹介しよう。

 
 
「日本語は悪魔の言葉だ。」と断定したのはフランシス=デ=ザビエル(1506〜1552)です。彼が鹿児島に上陸したのは、1549年、43歳の時。日本語は難しかったようです。まず、彼の前には、平仮名、片仮名それに、数え切れないほどの漢字がありました。漢字には、音読みと訓読みがあり、うんざりさせられました。音には、呉音、漢音、唐音(宋音)、それの慣用音があると聞くと学習意欲は萎えたことでしょう。聖人ザビエルが、「悪魔の言語だ。」と罵りたくなったのも、わからなくもありません。たとえば「御」は、十通り以上の読み方があるのです。
 
・もし、ザビエルの前に、角田一郎氏、角田一男氏、角田一氏が登場し、「つのだいちろうです。」「かくたかずおです。」「すみたはじめです。」と名乗りをあげたら、彼は「やっぱり、悪魔だ!」と叫んで、逃げ出したことでしょう。
 
「日本」の読み方としては、ニホン、ニッポン、ジッポン、やまと、ひのもと、の5つが考えられます。なぜ英語でニホンをジャパン(japan)というのか?
 
・「日」を「ニッ」と読む言葉は数多く存在します。日刊・日韓/日光・日興/日産・日参/日清・日進/日直/日通/日程。これに対して、「日」を「ニ」と読む言葉は「日本」以外には存在しません。現在では「日」を「ニ」と読むのは例外的なのです。言い換えると「ニ」は、「日本」の読みに限る慣用音ということができます。しがたって、公的には「日本」の読み方は「ニチ」の変異形「ニッ」を用いたニッポン」が正式な読み方ということができます。
 
・次の表現で、あなたの食欲をそそる表現はどれですか?
 
A ホカホカのご飯にきざんだ海苔をパッとふりかけ、つくねをドンとのせました。仕上げは特製のタレをタップリかけて✕✕家のつくね丼のできあがり。
 
B ご飯にきざんだ海苔をふりかけ、つくねをのせました。仕上げは特製のタレをかけて✕✕家のつくね丼のできあがり。
 
ブルガリアから来た女子留学生は、来日して間もなく、猛烈な腹痛を覚え、病院に駆け込みました。医者が尋ねます。きりきり痛みますか?それとも、しくしく痛みますか?あるいは、ずうんと痛みますか?」このように尋ねられて、難しいクイズを出されたような気分になったといいます。これらの区別が全くつかなかったのです。
 
 
五十音図は、どの時代に作られたのか?」「なぜ、日本人は感性語を好むのか?(擬声語・擬態語多様の謎)」「「おとうさん」「おかあさん」も関西弁」「なぜ、漢字はなくならないのか?(言語の性質とその表記体系)」など。

 

いや〜オモシロイ!やっぱり日本語って、それをつかいこなす日本人ってスゴいんだね〜!あらためて実感しました。オススメです。(・∀・)