「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「不愉快なことには理由がある」(橘玲)



タイトルに惹かれて読みました。著者は最近ハマっている橘玲氏。


「科学が急速に発展した今、残っているのは問題解決が新たな問題を生む、やっかいなことばかり。民主主義、愛国心、お金、家族や恋愛…。これらの“不愉快な出来事”を、「現代の進化論」をもとに読み解こうと思い立った著者。意外な物事と結びつけ世の中を斬る。「週刊プレイボーイ」の好評連載をまとめたスリリングな社会批評集」そのエッセンスを紹介しよう。



「音楽家になれるかどうかは親を見ればわかる」


一卵性双生児と二卵性双生児は、この世に同様に生を受け、通常は同じ家庭環境で育ちます。もし仮に、性格の形成に遺伝子がなんの影響も及ばさないとしたならば、「似ている度合い」は、ほぼ同じになるはずです。しかし、例えば、神経症傾向」では、一卵性双生児が46%の割合で似ているのに、二卵性双生児は18%しか似ていません。それ以外の要素でも、一卵性双生児の方が二卵性双生児よりもはるかに似ています。


こうして計測した遺伝の影響を表したのが「遺伝」の項目で神経症傾向」は46%となっています。とりわけ遺伝の影響が強いのが「能力」のブロックで「音程」「音楽」「執筆」「数学」「スポーツ」などの影響は遺伝の影響が80%を超えています。自分が音楽家になれるかどうかは、親を見ればわかるのです。


その他、「どれほど修行しても解脱できない(進化心理学)」「私という永遠の謎」「有権者がバカでもデモクラシーは成立する?」「日本を救う政治家を選ぶ方法」「おまるカレー問題」「家族の絆を取り戻すもっとも簡単な方法」「いじめ自殺はなぜ公立中学で起こるのか?」「男と女はなぜわかりあえないのか?」「宝くじは「愚か者に課せられた税金」」など。


どれもスリリングな内容です。オススメです。(´⊙ω⊙`)