一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「絶対音感」(最相葉月)

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絶対音感 (新潮文庫)

絶対音感 (新潮文庫)

 

 「流し」「酒場のギター弾き」であるワタシは、リクエストをいただいてその場で伴奏ができる絶対音感」はないのだが相対音感」があるので「耳コピー」ができるのだ。メロディーを聞くとコードが浮かんでくるのだ!(・∀・) ♪

 

SAトレーナーの目のつけドコロ!:小野塚:耳コピー!?

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なんで出来るの!?と言われても困る。ギターを初めて一、二年で突然身についた能力なのて後天的なのだ。

 

絶対音感」とは音楽家に必須の能力なのか?それは音楽に何をもたらすのか――一流音楽家、科学者ら200人以上に証言を求め、驚くべき事実を明らかにする。音楽の本質を探る、ベストセラーノンフィクションの文庫決定版」そのエッセンスを紹介しよう。

 

絶対音感は家族や他人によって発見される。そして、その瞬間の記述は劇的である。音を自在に操る魔法の杖か、楽家への道を約束する手形か。一般人には手の届かない特別な才能、驚異の耳の持ち主というイメージは増幅し、やがて異能の人とされる。
 
絶対音感があると、鳴っている音が全部すぐにわかります。たとえば、今この店に流れているBGMも全部わかります。楽譜も書けます。ない人に比べるとその作業が非常に速い。でも何かをやりながら音楽を聴くことができないんですね。本や漫画ですら進まない。頭に入ってこない。音楽にどうしても意識がいき、すごく聴き入ってしまうのです。
 
オンド・マルトノ奏者の原田節(たかし)私にはそれぞれの調が、固有の色彩とともにイメージされるんです。ちょうど水墨画の濃淡ぐらいのイメージでしょうか。ハ長調ニュートラルで、シャープやフラットがないほうが透明感があるように感じます。フラットが5つぐらいつくと、グレーがだんだん濃くなるというイメージがあるんです」
 
物心がついたときから絶対音感を手にしていた彼らにとって、それがない世界とは昔の記憶を記憶を消し去ることに等しいからだ。そして、絶対音感が音楽をやっていく上での才能なのかどうかも、失ったことがないから答えられない。「親からもらった財産です」と明言するピアニストもいる。
 
絶対音感を天性のものとする考え方もありますが、音楽関係者の間では、以前から日本人には絶対音感を持つ人が多いといわれています。このため何か社会的な要因があるのではないかと考えて、早期教育の現状を探ろうとしたのです。
 
「人間は本来、すべての人が絶対音感を持っており、成長にしたがって失っていく」私は、こんな言葉がまことしやかに囁かれているのを取材過程で何度か耳にした。つまり絶対音感教育とは、放っておけば自然に失ってしまう絶対音感を記憶に固定させる訓練というのだ。この表現が正しいかどうかはわからないが、逆に、絶対音感は決して特殊な能力ではなく、徹底して訓練すれば、誰でもかなりの人が持つことができるのではないかとも想像される
 
音を聴くと色が見える。たとえば、トランペットの音を聴くと必ず赤色が見えたり、ある特定の旋律を聴くと金色が見えるという人々がいる。これは色聴といって、視覚と聴覚が連携することから共感覚というが、生理的メカニズムは科学的にはまだ解明されていない。
 
絶対音感モーツァルトメンデルスゾーンといった有名な作曲家たちは持っていたといいますが、シューマンなどはなかったといわれています。私の印象では、絶対音感と音楽的な才能や創造性はほとんど関係性がないように思われます。持っていれば便利で、どっちつかず音が狂って聞こえるなど、時には非常にやっかいであったりもするそうです」(脳神経外科オリバー・サックス
 
1939年の国際規約において、気温摂氏20度でA音=440ヘルツと制定されたにもかかわらず、オーケストラの基準音は上昇し続けている日本の場合は主要オーケストラ、音楽大学ヤマハなどは442ヘルツ。ベルリン・フィルやウィーン・フィルは445〜446ヘルツ、イギリスは440ヘルツ、アメリカは440〜442ヘルツとまちまちなのである。周波数が高くなることで音に張りが出る、華やかになる、つやが出るなどの効果があり、NKK交響楽団のようにホールの音響との関係から442ヘルツを採用したというケースもあった。このような事態になれ、440ヘルツで絶対音感のがついた人は、それ以外の基準音で演奏される音楽を享受できないのではないかいう問題が生じるわけである。
 
音符を見た瞬間頭の中で鳴り響く音と、実際に指が叩いてる鍵盤から聴こえてくる音の高さが異なることによる聴覚と視覚の不一致による混乱は、移調だけではなく、古楽器や周波数を代えるつまみのついて電子ピアノなどを弾いた場合にも起こるのは、絶対音感の欠点である。
 
絶対音感は物心がつく前に親や環境から与えられた、他者の意志の刻印である。音楽を職業とするには、それだけではまったく不十分なのである。
 
バーンスタイン音楽を理解するのに、シャープやフラットや和音なんで専門的な知識なんか必要ない音楽が僕らに何かを語りかけてくる。物語や絵ではなくて、感情を運んでくる。音楽を聴いて、心のなかに変化が起き、そして音楽が僕らにくれるたくさんの素敵な感情に身をまかせることができたとき、そのとき僕らは音楽を理解しているってことになるんだ。音楽とは、まさにそれに尽きる」
 
「音楽は本当のところ,決まりなど何もないのです」
 
「音楽は人類究極の謎であり、音楽の謎が解き明かされれば人類進化の謎の多くも解かれる」文化人類学クロード・レヴィ=ストロース
 
・「プロになるということは、川の向こう岸に立つということです。好きでないとできないけれど、好きだけでは絶対できない。誰にも頼ることはできない。ソロの演奏家なら、一人で多くの人の前に裸で立つ勇気を持っていない限りやっていけない。音を紡ぎ、自分を表現できる音楽家って幸せですねといわれますが、紡ぐ音なんて見えない、どこにもない。その音を探すことから始めるわけだから途方に暮れるのです。少しでも幸せではないです。だけど、最終的には何かの幸せが祈られていて、そのために生きていくのでしょうね」
 
「ピアニスト園田高弘の父・清秀の絶対音感教育」「笈田光吉は音感教育を3冊の『絶対音感及和音感教育法(上・中・下巻)』と息子の笈田敏夫」「デジタル時計とROLEX」のエピソードと例え話はわかりやすい。

 

そおかあ!絶対音感を身につけたかったけど、デメリットもあるのかあ……実に深イイ。音楽って不思議だね。音楽好きの方、必読!超オススメです。(・∀・)

 

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絶対音感 (新潮文庫)

絶対音感 (新潮文庫)