「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「知られざる天才ニコラ・テスラ エジソンが怖れた発明家」


知られざる天才 ニコラ・テスラ: エジソンが恐れた発明家 (平凡社新書)


名前はよく聞くのだが詳細は知らなかったエジソンより独創的な発明家」ニコラ・テスラ


「「電気の世紀」と言われる二十世紀。電気の魔術師と呼ばれ、この時代を切り開いた偉大な発明家がいた。彼の名は、ニコラ・テスラその先駆的なアイデアは、一世紀近く経ったいまでも技術革新の発想の源泉となっている。アメリカのベンチャー企業家たちも尊敬する天才発明家が、ついに神秘のベールを脱ぐ」そのエッセンスを紹介しよう。


ニコラ・テスラとは発明王エジソンの最大のライバルだった発明家。今日の交流電力システムの生みの親で、無線技術の先駆者である。洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの交流モーター、蛍光灯や水銀灯、ネオンサインなどの放電照明、無線電信、電子レンジ、ラジオ、テレビのリモコン、車の電子キー、航空機やロボットの無線操縦、ワイヤレス給電システムなどはいずれもテスラが発明したか、原理を提供したものである。



「テスラはすばらしい発明家だったが、資金を確保できなかった。すべてのアイデアを実現することはできなかった。もし、彼が失敗していなかったら、いま頃は大陸を横断する無線電力網が完成していただろう」


・2011年、ゼネラル・エレクトリック社(GE)はイギリスの工学部在籍の学生に、もっとも好きな工学ヒーローを選ぶアンケートを実施した。ここでテスラは、ビル・ゲイツエジソンを抑えて、第四位に選ばれた。(一位=イギリスでは国民的英雄の「高速鉄道の父」イザンバード・キングダム・ブルネル、二位=ジェームズ・ダイソン、三位=スティーブ・ジョブズゲイツは五位、エジソンは十位)


現代のアメリカンヒーローからも、イギリスの工学部学生からも一様に尊敬されている大発明家、それがニコラ・テスラなのである。


「天才は99%の汗と1%のインスピレーションにほかならない」この言葉に示されるようにエジソンは徹底的な試行錯誤によって結果をつかみ取るタイプだった。これに対してテスラは直感を重んじ、具体的な作業に入る前に、すべてを頭の中で解決してしまうタイプだった。


・「エジソンが干し草の山から針を見つけようとしたら、ただちに鉢の勤勉さをもってワラを一本一本調べ始め、針を見つけるまでやめないだろう。わたしは理論と計算でその労力を90%節約できるはずだとわかっている悲しい目撃者だった」


ノーベル賞ダブル受賞事件」は知らなかった……これが実現していたら科学史は変わっていただろうなあ……。オススメです。( ◠‿◠ )



知られざる天才 ニコラ・テスラ: エジソンが恐れた発明家 (平凡社新書)