「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「考えの整頓 ベンチの足」(佐藤雅彦)

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もう7〜8年前から我が家の朝はEテレ「0655」!!!とくに「おれ、ねこ」「あたし、ねこ」は猫派のワタシには毎朝、必須なのだっ!それを生み出したのがポリンキー」「だんご3兄弟を生み出した佐藤雅彦さん!
 
NHK教育テレビピタゴラスイッチ「0655」などを生み出し、東京藝術大学映像研究科で教鞭をとる佐藤雅彦さん。ある夜、公園で背の高いベンチを見た。妙だと思って、よく見てみたら、そのベンチには大きな足がついていた――。日常には、数え切れないくらいの「妙」がありそのつど学ぶ理と、それでもこぼれる不可解さがある。
現代の考える人、佐藤雅彦による面白くて鋭い考察集」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
「おい佐藤、俺が部屋にいつ時には◯、いない時には✕が描いてあるから、今度、総武線で通る時は見てくれよ」(「向こう側に人がいる」)
 
情報とは、事情の報(しら)せのことである。手紙も電話も、事情を報せるために使われた。窓ガラスに◯✕をつけて在/不在の報せを伝えてくれた先輩は、その後日本で初めてセレクトショップという考え方の洋服店をつくった。毎年の年賀状は、みんなを喜ばせるために、いつも手の込んだものであるが、私には、大きな◯と描かれているように思えるのである。
 
家の中で一番年をとるところどーこだ?(ろうか)
 
かしこまって見上げるもの、なーんだ?(せいざ)
 
・◯◯◯◯◯◯◯◯問題
 
戸塚駅の階段の段差がひとつだけ違ってつまずいてしまう問題」
「イギリスパンがトースターからはみ出て上の方が焼けない問題」
「電車で座っていると、降りる駅の3駅前ぐらいで急に眠くなる問題」
「本を読むために電車に乗りたくなる問題」「500円玉を貯金箱に入れるために千円札を使おうとする問題」
「書いてみないと書けるかわからないサインペン問題」
「レジ前の不要になったレシート入れの箱は、その中に一枚もレシートが入っていないと、不要なレシート入れのための箱がどうか、判断に迷う問題」
「特別なレジ袋に生理用品などを入れることによって、余計に目立ってなにが入っているかわかってしまう問題」
「時間があるときにはしなければならないことが思い浮かばず、時間がない時に限って湧いていくる問題」
 
 
トースターはエジソンが発明しました。単なる発明家ではなく、電気を使う社会を夢見たのです。電気を各家庭に送電し、その電力で生活をする、そんな電化社会を構想したのです。朝食を発明したのもエジソンです。当時、米国では食事はヒルと夜の二食でした。エジソンは電球だけでは電化社会が来ないと思い、朝にトースターを使わせようと、朝食が健康にいいと提唱したのです。

 

その他、「ものには順序がある」「ボールペン奇譚(ウォーターマン)」「たしかに…」「その状況が伝えてくれること(夜の合格発表)」「携帯電話は知っていた」「あぁ、またやってしまった(洗濯のかみくず)」「フィッ、フィッ」「5名の監督(カンヌ『八芳園』)」「全国の巻き尺への疑惑を晴らしたい」「とくの話」「間違った使い方か、新しいのか(テレビのモニター化)」「かわいいを巡る考察」「憎き相手校を応援する理由」「指を置く」「名優のラジオ(森繁久彌、戸田のマリワナ沖の遭難)」など。

 

いいなあ、佐藤雅彦さん、天才的な発想力だなあ!超オススメです。(・∀・)

 

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