タイトルにあるように、私は力道山を見ていない。私が生まれる前年の昭和38年に死去しているからだ。
ウワサでは聞いているが、果たしてその力道山の実態とは!?側近として力道山を知り尽くしている著者が綴る英雄の真実とは!?そのエッセンスを紹介しよう。
・力道山がブラジルから連れてきた猪木寛至、つまりいまのアントニオ猪木を角界に入れるーという話が、高砂親方との間で進められていたとか。猪木なら、相撲の世界でも三役ぐらいまでは出世できるだろう。その上でもう一度、プロレスの世界に戻そうという目論見で、高砂親方も猪木を預かるつもりでいたようだー後に猪木本人から、その話が本当だったことも教えられました。
・人間が大をなすには、人知を超えた時の利というものが味方するのではないでしょうか。折しも、日本においてはテレビの黎明期。NHKと日本テレビが力道山のプロレスを放送したのですが、反響が凄かった。蔵前国技館につめかけた観客も超満員でプロレスの過激ファイトに完全に巻き込まれてしまったのです。
その他、「あまりにあっけない最後 」「プロレスへの転身」「英雄の誕生」「力道山からの誘い」「力道山とかわした約束」「青年実業家・力道山」「英雄の終焉」など。
いや〜時代を感じるねえ……生で見たかったなあ……!映画「力道山」をもう一度観たい。オススメです。(・∀・)