「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「阪急沿線の不思議と謎」(天野太郎)

   


阪急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)


関西に行って初めて阪急電車のあのチョコレート色を見たとき、ビックリしたなあ!おしゃれ、というか上品というか高級感あふれているというか。(・∀・)

さて、私鉄沿線の「不思議と謎」シリーズの本。今回は阪急ですー!


「南に出口はないのに、なぜ「宝塚南口駅」なの?」「山がないのになぜ「『千里山』というのか?」「「梅田〜十三の三複線、京都本線だけ高いところを走っているのはなぜ?」「日本初の学校プール、作ったのは、川端康成だった?」・・・・・・など阪急電鉄沿線にひそむ地理・地名・歴史の意外な真実やおもしろエピソードが満載」そのエッセンスを紹介しよう。


・関西を代表する私鉄のひとつ、阪急電鉄(「阪神急行電鉄」)。その上質なマルーン色の車両は、大阪・梅田を起点として京都、神戸、宝塚と沿線地域を結び、大阪都市圏の重要の公共交通機関として機能している。


・郊外住宅や駅の百貨店、遊園地、大学などのように、阪急電鉄の存在は、いわば近代以降の日本に郊外地域の原風景を生み出してきた先駆的な存在で社会生活や文化に密接に関係してきた。


関西の人気エリアに阪急沿線が占めているのは、閑静な住宅街が形成されていること、駅周辺には上品な町並みが形成されていること、沿線に位置する50以上の大学が文化的なゾーンは形成していることなどが挙げられる。このような町並みが形づくられたのはひとえに創業者小林一三の理念による。衣・食・住・学・遊といった人間の営みをすべて沿線で完結することができれば鉄道の乗客が増えるばかりではなく、付属施設からあがる収益も手に入れることができる。そのような考え方のもと、小林は沿線開発に力を注いだのである。


阪急の「マルーン」と呼ばれる車体色。小林一三が意識したのは「高級感」だった。「電車はたんなる移動手段ではなく、乗客がくつろぐための居心地のよい空間である」というコンセプトを打ち出した。そこで見た目の高級感を演出したのである。



阪急は、ほかの私鉄と異なり「あるもの」がない。それは「週刊誌の中吊り広告」である。公序良俗に反する内容が含まれる可能性のある週刊誌の広告は、電車内にはふさわしくないとして掲載の一切を断っているのだ。


その他、「京都随一のビジネス街「烏丸」、どうして「る」は発音しない?」「保険会社の全額投資でつくられた路線がある!?」「阪急百貨店は世界初のターミナルデパート」「どこを探しても一号線がない!?淡路駅の怪」「神戸三宮だけホームの呼び名が違う意外な理由」「日本初の学校プール、つくったのは川端康成!?」「高校野球全国大会の発祥地は、じつは甲子園ではなく豊中市!」「阪急西宮ガーデンズに残る阪急ブレーブスの記憶」など。


阪急ブレーブスが懐かしい……また西宮ガーデンズに行きたい!オススメです。(・∀・)


   


阪急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)