「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「学者は平気でウソをつく」(和田秀樹)

   


学者は平気でウソをつく (新潮新書)


私たちの子どもの頃は鎌倉幕府は1192年と習ったんだけど、今では1185年らしいねえ。新しい史実の発見とともに歴史は変わるんだねえ!(・∀・)


さて、この本。「学者の言うことを、真に受けてはいけない。データの改竄や人為的ミスがなくても、「画期的な発見」の大半はのちに覆される運命にあるのだから―。医学、教育学、経済学等々、あらゆる学問の「常識」を疑い、学問との上手な距離の取り方を模索する。学問という名の宗教に振り回されず、正しい選択をして生きるために必要な思考法と、健全な猜疑心の持ち方とは?「学者のウソ」をメッタ切りにする、痛快な一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


論文というのは、データや実験結果を操作したり、改竄すれがどんなに素晴らしいものでも作れてしまうし、それを見破るのは決して簡単ではありません。そのため、世界的な権威のある雑誌に載ったからといって、信用できるとは限らないという実情があります。より専門分科の激しい理系の学問では、よその分野の研究のことがよくわからないことが当たり前になっています。


・問題なのは意図的な不正でなくても、たとえばランセット」や「ネイチャー」に掲載るされるような「画期的な研究」でも八割くらいがのちに否定されるということです。つまり、学者というのは、ウソをつくつもりでなくても、後で否定される可能性が高いのに、それを発見した、それが真実だと言っているという点で、ウソをついてしまうということです。あるいは、これまで正しいと思ってきたことや正しいと言ってきたことだって、後でそれを覆すような新しい発見があると、それまでウソをついてきたことになります。


学問というのはそういうもので、新しい発見があれば、それが常に更新されていくものなのです。どんな学説でもいずれ更新される、というとことです


手塚治虫先生のブラック・ジャックにも登場したロボトミー手術」ノーベル賞をもらったのに、のちに否定されたもんねえ。まさに「信じるな、疑うな、確かめろ!」だね。オススメです。(・∀・)


   


学者は平気でウソをつく (新潮新書)