「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」(大鐘良一・小原健右)


ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)


この本はスゴイ!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 今年読んだ本のベスト10入りだー!(・∀・)


誰もが憧れる宇宙飛行士。その選抜試験はどういうものなのか!?テレビカメラが入った!最終候補に残った10人のドラマと生きざまに感動する!そのエッセンスを紹介しよう。


・なぜ、私たちは「宇宙飛行士選抜試験」に密着したかったのか?その理由は、「宇宙飛行士」という職業に就く人間は、世界でも数える程しかいない。いわば「人間代表」である。そうした天才とも超人とも思われる宇宙飛行士が選ばれるプロセスそのものへの興味と、想像を絶する激しい競争が見られるのはないかという大きな期待があったからだ。


・しかし、およそ1年がかりで追い続けた宇宙飛行士選抜試験で我々が目にしたものは、超人が華々しくその天才ぶりと発揮する姿でも、凡人には理解できない難解な試験が繰り広げられる光景でもなかった。あえて短い言葉で表現するなら……

どんなに苦しい局面でも決してあきらめず、他人を思いやり、その言葉と行動で人を動かす力があるか

その人間力を徹底的に調べあげる試験だったのである。


・私たちNHKクルーは、最終選抜試験に残った10人の候補者たちの、それまでに歩んできた人生にも肉薄した。平均年齢34歳、家族を抱えて働き盛りである彼らが「宇宙飛行士になりたい」という子どもの頃からの夢に挑戦するのは大抵のことではない。それでも夢をあきらめずに追い求める姿を目の当たりにして、私たちは「日本の若者たちもすごい!」と将来への希望を抱くことができた、そして彼らの挑戦は、支える家族がいて初めて可能になったのだ。


・宇宙飛行士選抜試験はここ25年間で5回しか行われておらず、日本人宇宙飛行士は通算で8人しかいない。確率は、1600万人に一人だ。


・宇宙飛行士に選ばれると、単なる夢では済まされないくらい大きなリスクを追うことになる。命を落とす危険性、積み上げてきたキャリアを捨てる、生活は激変する、命をかけるリスクが高い割には、給料は公務員とあまり変わらない。「憧れ」でやっていける仕事ではないということだ。


・船長には、自他ともに認める「力量」や「経験」はもちろん、何よりも「人望」が必要とされる。


・合否を分かつもの。それは宇宙という、逃げ場のない特殊な環境にも耐えうる強い精神力、国境を超えて、誰からも慕われ、信頼される「人としての魅力」。候補者たちが、それぞれの人生を通して培ってきたいわば人間力」が徹底的に試されたのだった。


・宇宙飛行士に求められる資質とは、「ストレスに耐える力」「リーダーシップとフォローアシップ」「チームを盛り上げるユーモア」そして「危機を乗り越える力」「折れない心」が備わっていなければならない。


「極限のストレスに耐える力」「宇宙特有のストレス=騒音と臭い」は意外だったなあ!やっぱり若田光一さんと油井亀美也さんてスゴイんだなあ!宇宙に憧れる人、必読!子どもたちよ、これを読んでいまから目指せ!超オススメです!(・∀・)



ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)