旧年読んだ本の中でベスト10に入ることになった『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』は感動したねー!憧れだけでは宇宙飛行士になれないということがよく分かったなあ〜!(・o・)
さて、その続編がこの本。国際宇宙ステーションの船長に日本人として、またアジア人として初めて就任し、13年11月からの半年に及ぶ宇宙でのミッションを見事果たした若田光一。米露を中心に行われてきた宇宙開発の長い歴史の中でなぜ今、若田が選ばれたのか?日本人は本当に世界のトップとして通用するのか?リーダーの資質とは一体何か?――大好評『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』の著者二人が、若田への密着取材を通じ日本人にとっての永遠のテーマに挑む!」そのエッセンスを紹介しよう。
・2011年、日本人宇宙飛行士の若田光一さんが日本人として初めて、国際宇宙ステーションのコマンダー=船長に選ばれた。若田が、もとは日本航空の整備士で普通のサラリーマンだったのになぜISSの船長にまで上り詰めることができたのか。
・若田は油井のように、「世界各国の宇宙飛行士のリーダー」になることを前提に採用されていたわけではなかった。それでも日本人初の船長になった。そこには、日本人、さらにはサラリーマンならではの「リーダーへの道」があったと私たちは考えている。彼は何が評価され、世界を代表するリーダーに選ばれたのか。世界に通用する日本人とは、いかなり資質を持ち合わせた者なのか。
・数々の経験、実績は、最低条件。加えてNASAがさらに重視したのは、若田の人柄の良さだったようだ。「彼はいつも笑顔で、接しやすい。そして、常に物事を大きく捉え、その中で自分に何ができるのかを考えているので、変化に対して柔軟で懐が深い。その彼のパーソナリティ(性格、気質)は、船長にふさわしいと感じました」(NASA宇宙飛行士室室長ペギー・ウィットソン)
・「コウイチには船長として、まだ足りない点があります。組織の中でのマネージメントの力と宇宙における緊急事態でのリーダーシップの2つです。私と同じようにコウイチもまた、それらを訓練して身につけなければならない」
・若田が船長に選ばれたことについて周囲に尋ねてみると、誰もがまるで自分のことのように喜んでいたのが印象的だった。「彼はふさわしい人材だと前から思っていた。選ばれるのが遅いくらいだ」「優秀な宇宙飛行士の中には、こいつ何様だよ、と思う人もいる。でも若田は違う。彼はいつも一生懸命だ。彼みたいな宇宙飛行士にこそ、活躍してほしい」「コウイチは明るくて向上心があるから、変化に柔軟です。一つ一つの訓練に真剣に取り組んでいて、着実に成長していた。彼となら、一緒に宇宙に行っても良いと思いました」
やっぱり決め手は、「人間力、魅力」だね。若田さんには、それが身についていたんだね。オススメです。(・∀・)