「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「鳥脳力 小さな頭に秘められた驚異の脳力」(渡辺茂)


鳥脳力―小さな頭に秘められた驚異の能力(DOJIN選書32)


私は、この本のこのワンフレーズにシビレにシビレた!(・∀・)!


「つまりは、恐竜は絶滅しなかったのである。なぜなら鳥は恐竜から進化した動物ではなく、生き残った恐竜だからである。


道具をつくり、ピカソの絵を見分け、バッハを好み、言葉も理解できる。鳥脳はなにをしていて、訓練次第でなにができるようになるのだろうか。さまざまな実験によって明らかとなる、「小さくても高機能」な鳥脳の魅力をご堪能あれ。」そのエッセンスを紹介しよう。


・つまりは、恐竜は絶滅しなかったのである。なぜなら鳥は恐竜から進化した動物ではなく、生き残った恐竜だからである。正確には、鳥は恐竜鋼竜盤目獣脚亜目に属する、れっきとした恐竜である。したがって、恐竜は鳥型恐竜と非鳥型恐竜に分かれたと言える。鳥型恐竜は現代鳥として生き残ったのである。


ハトの脳は親指の先より小さい。この小さな脳がなにをしているのか、訓練次第でどんなことができるのか、まずはその魅力を紹介したい。そしてその小さな脳に搭載された機能がまだまだ解明されていないことを思うとき、わたしはこれを生み出した自然に深い畏敬の念を感じざるをえない。


生き残った恐竜である鳥の研究は、つまりは恐竜の研究である。鳥脳を調べることは恐竜脳を調べることである。絶滅してしまったかれらが何を知覚し、何を覚え、何を考えたか、わたしたちは鳥脳の研究から類推することができる。なんと素晴らしいことではないか。


通信社が伝書鳩を利用し始めたのは1830年で、通信社のロイターも英国の新聞「タイムス」も伝書鳩を利用している。日本では東京朝日新聞が1895年6月21日に井上馨が朝鮮から帰国したのを報じたのが最初である。六大学野球の伝統の慶應−早稲田の試合では、試合前にハトが一斉に放される習慣があった。新聞社から借りたハトだったと記憶しているが、なかなか壮観なものであった。この習慣も1960年代になくなった。朝日新聞社では伝書鳩の廃止に際してそのブロンズ像をつくり、現在も有楽町マリオンに存在している。通信手段としての伝書鳩はその使命を終えたのである。


その他、「鳥脳とはなにか」「鳥脳はものを憶えられないか」「道具をつくる鳥脳」「鳥脳のナヴィゲーション・システム」「鳥脳に「美」を教える」「鳥脳に「音楽」を教える」「鳥脳に「論理」を教える」「鳥脳に「言語」を教える」「鳥脳に「自己」を教える」など。


鳥ちゃん、スゴイっ!!!今でも、ケータイが無くなって、通信手段としての伝書鳩が復活した方がいいと思っているワタシ。動物好きの方に特にオススメです。(・∀・)



鳥脳力―小さな頭に秘められた驚異の能力(DOJIN選書32)