「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「肩甲骨は翼のなごり」(ディヴィッド・アーモンド)

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肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)
 

はじめて「けんこうこつ」というフレーズを聞いたとき「健康コツ」だと思っていた。(笑) まさか、「肩甲骨」だったとは!(・∀・)

 

引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不可思議な存在。彼はいったい何?命の不思議と生の喜びに満ちた、素晴らしい物語。カーネギー賞ウィットブレッド賞受賞の傑作」そのエッセンスを紹介しましょう。
 
 
「ねえ、肩胛骨って、なんのためにあるの?」ぼくは訊いた。
「まあ、マイケル!肩甲骨は、人間が天使だったときの翼のなごりだといわれているいつかある日、またここから翼が生えてくるって。かつて、あたしたちはみんな、翼を持ってたのかもしれない。そして、いつかある日、また、翼を持てるかもしれない。絶対に翼を持っていたと思うわ。よく見てごらんなさい。ときどきかあさんは、あの子はまだ天国を離れきっていなくて、この世にちゃんと降り立ってないんだと思う。だからこそ、この世に止まるのに苦労しているのかもしれないわ」
 
・「恐竜は絶滅したといわれている。でも、別の説もあるの。子孫がまだ生きてて、あたしたちとともにいるという説が。恐竜の子孫たちは、庭の木々や屋根裏に巣を作ってるって。彼らの歌がそこら中にあふれてるって。始祖鳥は生きのびて、それが進化して鳥になったわけ」
 
空を飛ぶ。
魔女はほうきをに乗って空を飛ぶ。
スーパーマンはマントをひるがえして空を飛ぶ。
人間は飛行機やヘリコプターや宇宙船に乗って空を飛ぶ。
人間は気球やハングライダーで空を飛ぶ。
人間はパラシュートを背負い、スカイダイビングして空を飛ぶ。
人間は夢の中で空を飛ぶ。
重い装備をつけて海中に潜る人が鰓とヒレがほしいと思うように、空を飛びたい人は翼が欲しいと思うだろう。
翼があれば。
 

鳥は恐竜の子孫、そして私たちも以前は、空を飛んでいたのかも!?その説を信じています。オススメです。(・∀・)

 

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肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)