「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ゴキブリだって愛されたい 昆虫たちの都市伝説」

 


ゴキブリだって愛されたい 昆虫たちの都市伝説


昆虫が好き。(^o^)!地球上での大先輩であるムシたちには尊敬さえするのだ。


さてこの本、「広大な野山やコンクリート・ジャングルを自在に徘徊する虫たちの、不思議いっぱいの知られざる生態の数々。カワイイから気味悪いまで、虫の習性と姿形に投影された、現代人の情感とイメージを多角的に分析する、文化昆虫学の可能性とは?」そのエッセンスを紹介しよう。


・昆虫に関する事実として一般大衆に広く知られている通念はいくつもあるのだが、昆虫学者として30年に歳月を過ごしてきた筆者は、その大部分が事実とはまるでかけ離れていると確信するようになった。本書には最も広く流布していると思われる伝説的な26種の昆虫に関する物語を収録した。



「オスを食い殺すカマキリ」


求愛の意志をもったオスが腹を減らしているメスのまわりでほんの少しでも間違った行動をとってもしまうと、頭ばかりか身体の可食部分のすべてを危険にさらしてしまうことになる。これが典型的な行動様式であることは、数多くの肉食性の種、とりわけオスがメスよりかなり小さい種が自分の意志を間違って解釈される確率を低めるあらゆる手段を講じていることによって知ることができる。


たとえば、ウスバカマキリのオスは、餌を食べていたりエサを捕まえているメスを見つけると通常の六倍の速度でメスに近づく。メスが思う存分エサを食べていれば、危険がそれだけ減少するからである。オオカマキリのオスが腹を減らしているメスに求愛することはめったにない。求愛は、節足動物のあいだでも食うか食われるかの苛烈な営みであることは変わりはない。節足動物の共食いは、交尾にともなう共食いも含めて種々雑多でその事例は数多くあるのだ。


その他、「空気力学的には不完全なマルハナバチ」「コロニー崩壊騒乱ミツバチ」「無頭ゴキブリ」「原子力ゴキブリ」「オリンピック・ノミ」「予言者イモムシ」「性欲を増強するゲンセイ」「欲望を抑えられない蚊」などなど。


ムシ嫌いの人は、特に読んで欲しいなあ。オススメです。\(^o^)/



ゴキブリだって愛されたい 昆虫たちの都市伝説