「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

『「つくす」若者が「つくる」新しい社会』(藤本耕平)


「つくす」若者が「つくる」新しい社会 (ベスト新書)


北海道日本ハムファイターズ大谷翔平クンが、10勝、20本、三割というトンデモない記録を達成したよね。彼は、いままでの野球界にない全く新しいヒーローだ。

さて、この本。現在、31歳以下の若者(=つくし世代)は今までの日本にはないマインドを持っていた!ここにヒントがあるかも!そのエッセンスを紹介しよう。



・現在31歳以下のつくし世代の若者たちは、新しい価値観で、独自のマインドを持ち、新しい「生き方」を選択し始めているのではないかと考えをまとめ提言しました。というのも、彼らの特徴である他人に「つくす(尽くす)」という観点から、若者の消費行動を捉え直すと、私たちの「上の世代」における「若者の行動」とまったく異なる行動をしていることに気付かされたのです。


「仲間を喜ばせて自分もハッピーになりたい」私がつくし世代と呼ぶ今の若者たちを一言で表すなら、これが定義になります。また、この動機こそが彼らの行動の「原動力」となっているのです。


・要約すると「個性尊重教育で他人との比較ではなく、自分が主役であると意識を高め、家族みんなで食卓を囲む習慣は減り、さみしくなったけれども、自分と向き合う自由は獲得し、ネット環境の発達で世界同時に他人とつながる喜びも感じることができた。しかし、右肩上がりの時代から低成長という社会の停滞期に直面し、現実問題として生きる選択、決断を求められていた。ゆえに、自分をどう生かしていくのかという問題を常に意識し、他人に“つくす”ことで自分の世界を広げることができると知った」世代なのかもしれません。


・つくし世代の特徴、「自分ものさし」「つながり願望」「ケチ美学」「ノットハングリー」「せつな主義」


・既存の上の世代→つくし世代の特徴。1 「他力本願」→「自力本願」2 「慣習盲信」→「変化受容」 3 「失敗も経験」→「失敗が命取り」


・今の若者が「二極化」に向かう分岐点があるように思います。若者の意識は次の二つに分化しようとしています。一つは「自分を成長させるために、新しいものや人と積極的に出会いたい」。もう一方は「新しいものや人との出会いよりも、今の生活を変えたくない」


・若者たちが求めているものは「居場所(コミュニティ)」だと私は考えています。さらに、仲間たちに主体的に「つくす」ことで自分の居場所を、参加すべき「社会」だと捉え、その場所をより快適なものに「つくり」あげたいと考えているのです。彼らの社会観は、この「つくす」「つくる」という相互補完関係で構築されていると言えるのです。


恋人は無理につくろうとは思わない。恋人がいなくても、いろんなコミュニティに関わっていれば、孤独を感じないで住む。つくし世代の偽らざる本音です。


「つくし世代とは1992年が時代の変換点」なんだって。エジプトの昔から、「イマドキの若いもんは」と言われているみたいだけど、この本で若者との接し方を学ぼう。オススメです。(・∀・)



「つくす」若者が「つくる」新しい社会 (ベスト新書)