「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「中高年シングルが日本を動かす」(三浦展)


中高年シングルが日本を動かす 人口激減社会の消費と行動 (朝日新書)


最近、興味深く読んでいる三浦展さんの本。その鋭い分析が実にオモシロイ!(・∀・)

「中高年の単身世帯が増え続ける日本。人口が激減するなか、団塊ジュニア世代の「中高年シングル」の消費動向は、トレンドをつかむうえで欠かせない。ライフスタイルはどのように変わるのか。消費社会マーケティングの第一人者が提言」そのエッセンスを紹介しよう。


シングル世帯は、55歳以上では2倍以上の増加傾向にあり、特に80歳以上では激増しているかつてはシングルといえば、若者が想定されたものである。しかし現在ではむしろ中高年が多いのである。


男性ヤングは外食が減り、調理食品とその他が増えている。つまり、コンビニやスーパーなどでお惣菜を書い、あとは自分で素材を調理して食事をする男性が増えているのである。特に麺類が伸びている。ご飯を炊くと、余ってしまいがちだが、麺ならそのつど食べるので余りが出ないということが消費増加の理由だろう。


・地味な食材であるれんこんは4.65倍増えているNHKきょうの料理の特集でも「れんこんおかず大百科」だ。根菜の中絵も人気が高く「切り方や調理法しだいで、アレンジは無限大」と謳う。


若い男性の食生活が居酒屋的になっていて、メニューが多く、バラエティに富んでいる。現在の若い世代は子どもの頃、親と一緒に魚民、和民などのファミリー向けの居酒屋チェーンに行った世代である。そのことの影響が現在の食生活に表れているのではないだろうか。


・20〜34歳までの未婚男性では交際している異性がいる男性のほうが料理をする人が多く、いない男性のほうが料理をする人が少ないことがわかる。つまり、今、料理は彼女がいない男性が嫌々しているのではなく、むしろ彼女が出来ることの一つの条件なのである。


クルマに乗らない、旅行しない、外に出ない。自動車等関連費は0.62倍、逆に自転車購入費は1.56倍。外国パック旅行費は0.53倍に現象。なんでもスマホで間に合う時代は娯楽もスマホの中。そのため人が移動しなくなう。外に出ずに「おうち化」している。ただし温泉・銭湯入浴料は2.09倍に増加。スーパー銭湯に行く人が増えた


自動車、ファッション、旅行など、非日常的な「ハレ」への出費を控えている分、日用品のような日常的な「ケ」への消費にはちょっとした贅沢をしているというのが、今日の、特に若い世代の消費傾向なのだ。つまり「非日常価値の低下」の一方で「日常価値の向上」が求められているのである。


確かに、ワタシの回りでも増えているカンジがするなあ…。オススメです。(・∀・)



中高年シングルが日本を動かす 人口激減社会の消費と行動 (朝日新書)