「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「阪神タイガース「黒歴史」」(平井隆司)

この本はオモシロイ!プロ野球ファン必読っ!!!(・・)!!!

圧倒的な人気と実力を誇りながら、日本一は80年の歴史でわずか1回。くり返されるトラブルと対立の「お家騒動」。「伝説の虎番」と呼ばれ、デイリースポーツ元記者である著者が、阪神タイガースの数々のお家騒動から敗北、思わず涙を誘う逸話まで、その目で見た「黒歴史」の裏まで全部書く!負け続けながら、ファンの心を掴んで放さない阪神タイガースの魅力がわかる一冊。 その中でも明治大学の大先輩・星野仙一氏の章がめちゃめちゃオモシロイ!エッセンスを紹介しよう。


【闘将・星野仙一は本当に阪神を変えたか】


なぜ星野仙一は勝てたのか?彼は巨人と戦う前に、阪神のオーナーと戦った。

「あなたは何度、優勝されました?17年で一度だけ_あはは、それはオーナー、あなが悪い。あなたの責任です」とオーナー久万俊二郎の血圧を上げ、心を揺さぶった。久万さんがそこで逆上せず、戦意を高めたところから、2003(平成15)年と2005(平成17)年の岡田彰布の優勝があった。


星野は、多くの選手を入れ替えたり、諸事情を把握したうえでスタッフづくりに精魂を込めたり、また、その人脈と行動力、話術を駆使してチームを変えた。晩年、久万さんは「星野はようけのカネを使うなあ」と苦笑いしながら言っていたそうだが、2003年御堂筋パレードで数十万のファンが「おめでとう」でなく、優勝に飢えた心を18年ぶりに満たしてくれた感謝の気持ちを「ありがとう」という言葉にして連呼した。あの感激ぶりは、久万さん、あなたが星に大金を預けたから出来上がったものです。


「勝利」というものに向かうにあたって、オーナー(本社)とフロントの現場の首脳と選手、そしてファンが一体感を戦えば、まず8割の成功がある。歴史がそれを物語っている。なぜ、星野は久万を責められたのか。なぜ、久万が逆上しなかったのか。
久万自身が三顧の礼を尽くして、見込んで招いた客人=「外部の人物」だったからである。だから久万さんは、星野の無遠慮にも胸の中の憎さ、悔しさが煮えたぎっても客人も胸襟を開いた。


振り返ってみると、中村勝広真弓明信和田豊らはあまりにも善人すぎた。あまりにも周りに優しくあり過ぎた。そこに刺激性、意外性、ワクワク感がついぞ伝わってこなかった。


「配慮はするが、遠慮はせん」星野仙一がよく使った言葉を真似ればいい。私が気に入っている言葉がある。作家・伊集院静の言葉である。「すぐ役に立つ人間は、すぐ役に立たなくなる」。星野だって、岡田だって監督一年目はBクラス。「育てながら勝つ」なんて誰かに気を遣って言う必要はない。


その他、「巨人隷属と2リーグ分裂の悲劇」「「阪神はケチ」は本当か?」「藤村富美男排斥騒動」「阪神はお家騒動の宝庫」「江夏豊南海ホークス放出の真相」「田淵幸一放出事件」「野村克也の招聘」「1985年の奇跡とムッシュ・吉田采配」など。

なるほど!野村さんにできなくて星野さんに出来たのはそこだったのかー!φ(..)メモメモ オススメです。