「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「球界のぶっちゃけ話」(愛甲猛)

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球界のぶっちゃけ話 (宝島SUGOI文庫)

球界のぶっちゃけ話 (宝島SUGOI文庫)

  • 作者:愛甲 猛
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/12/06
  • メディア: 文庫
 

野球ファンにはいまでも記憶にあたらしい、横浜高校のエースで1980年ドラフト1位でロッテから指名され投手で入団し、中日移籍後は代打の切り札として活躍した往年の名選手・愛甲猛。(・∀・)♪

 

こんなこと書いていいのかなあ!いまならNGかもね。「ベンチに存在する上座と下座の存在、ピンチのときマウンドに集まった野手が話している内容、ロッカールームで起きていること、入団会見時の各選手の立ち位置の秘密など、ファンが知りたい球界の内幕のぶっちゃけ話」そのエッセンスを紹介しよう。


監督との距離は、つまりは人間関係だ。ベンチの総大将である監督に近いほど、監督との関係も近いと解釈していい。「距離感」が如実に顕れる。それがベンチなのである。村田真一など、大した場面ではないにもかかわらず、忙しそうにブルペンと連絡をとっている姿がよく映し出される。あれを「アピール」とみる球界関係者はワタシだけではあるまい。球界の人間は、権力のある人間にすり寄らねば生きていけない。監督にアピールすることで「来季を安泰」としたいのである。

・二浪して早稲田に入った苦労人の小宮山は、ことあるごとに俺にこういっていた。「僕は浪人時代、英語の辞書がすり減るほど単語を覚えたんです!」俺はこう返していた。「俺は高校時代、脳細胞がすり減るほどシンナー吸ったよ」



・100メートル陸上日本代表の島秀雄さんは足の速さを買われてロッテにドラフト指名された異色の選手だ。代走のスペシャリストだったが、盗塁成功率は5割7分5厘。決して高くはない。代走117回、23盗塁、17盗塁死、牽制死5、得点46。決して褒められた成績ではないが、ひとつだけ利点があった。飯島さんが代走として塁に出たときのチーム打率は、なんと4割2分4厘にまでアップしたそうだ。つまり、相手投手が気をとられ、打者に集中できなかたのである。


・あまり知られていないが、プロ野球では勝ち試合に賞金が用意されている。チーム勝率が5割を超えると1試合ごとの数百万円の賞金が用意され、活躍度によって分配されるのだ。ロッテと中日は1試合100万円だった。


・道具にどれほどの経費がかかるか。バットは1本あたり3万円以上する。俺が年間で使っていた本数は100本ぐらいだ。試合に持ち込むのは2本だけだが、キャンプ用、練習用などを含めると、軽くそれぐらいになる。グローブは1つあたり6万円前後で、年間使用数は4つほど。昔のグローブが硬さがあり馴染ませるための時間がかかったが、最近は即日使えるものも少なくない。ユニフォームは球団支給。ホーム用、ビジター用それぞれ年間4着だ。手袋は1試合ごとに交換する選手もいる。交換頻度は高いだろう。清原は左手のみの使用で、毎試合交換していた。スパイクは1週間つまり、5,6試合で1足ぐらいだろう。年間20〜30足になる。


・財布の中身は、人それぞれだが、遊び好きな一流選手が遠征に行くと、財布がパンパンになるくらい、軽く100万円は入っている。ロッテ時代の金田正一監督は常に200万円入っていた。プロ野球選手は常に持っておかなアカン。なくなるとカミさんが補充しておいてくれるんや」こう語っていたが、球団によってはかなりの額の交際費が認められている監督もおり、一説によると星野さんは「5000万円」だったとか。

・落合さんは昔「銀座で何百万も使うくらいなら、ソープのほうがよっぽどいい。やりたいときにすぐやれるし、酒も飲めて銀座より安い」といって憚らなかった。

 

その他、オリックス野田浩司の1試合19奪三振の陰の立役者は「マリスタ名物」」「審判の知られざるルール」「監督室での星野仙一」「代筆屋の存在」「選手のニックネーム」「大物たちのニックネーム」など。

 

これはオモシロイ!へーっ!知らなかったなあ!(笑)野球ファン、必読っ

!オススメです!♪(・∀・)

 

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球界のぶっちゃけ話 (宝島SUGOI文庫)

球界のぶっちゃけ話 (宝島SUGOI文庫)

  • 作者:愛甲 猛
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/12/06
  • メディア: 文庫