いや〜この本は、スゴイわー!10日間くらいかかってようやく読み終えた……まさにタイトルどおり「夜は終わらな」かった……!(*_*)
物語がまた、物語を産み、まるで「マトリョーシカ人形」のように永遠に続きそう……。まるで「首都圏連続不審死事件」の「木嶋佳苗」被告のようなヒロイン。そのエッセンスを紹介しよう。
「婚約者が自殺したとの一報が入った玲緒奈。千住警察署で悲しみにくれる彼女には、次に殺さなくてはならない別の婚約者がいた。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常なのである。そんな玲緒奈には不思議な癖があるのだった。
「生きてる意味があることを証明しないと。ね?私が夢中になれるようなお話をしてよ」
あの世に送る前、男に語らせるのだ。それは、生い立ちでも、創作した話でも構わない。面白いかどうか、で命の長さが決まっていく。最期の気力を振り絞り話を続ける男たち。鬼気迫るストーリーが展開され、物語のなかの登場人物がまた別の話を語り始めたり、時空を超えた設定のなかにリアルなものが紛れ込んだり……全体の物語のなかにさまざまな短篇が入りくみ、海へと流れる大河として眺望できる大傑作。
特に、「聞いたら二度と戻れない物語」「日常演劇」「ジンとジンナ」はケッサクです。超オススメです。(・o・)
いや〜本当に「夜は終わらな」かったよ……。超オススメです。(・o・)