「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「女と男 なぜわかりあえないのか」(橘玲)

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女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)

女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)

 

 男にとって、最大のナゾは女性、女ゴコロである。ホントに男って「バカだなあ〜!」と思うことが多々ある。(笑)

 

さて、この本。「男と女」ではありません。「女と男」であります。女性が先ですっ!!!

 
「ベストセラー『言ってはいけいない』の著者が、男女のタブーに斬りこむ!「週刊文春」の人気連載「臆病者のための楽しい人生100年計画」を新書化。「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。野心的なタブーの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。果たして女と男の戦略のちがいとは……」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・20代の女性は自分よりすこし年上の男性を魅力的だと思い、30代になると同い年か、すこし年下を好む。転機は40歳で、ここから50歳手前までの女性はかなり年下(40歳前後)の男性に魅力を感じるが、49歳と50歳ではまた自分の年令に近い男性を好むようになる。男性はちょっとショックかもしれない。「女は(年齢にかかわらず)年上の男を好む」というのがこれまでの常識だったからだ。だが、男性が魅力的だと思う女性の年齢は、20歳の若者だろうが、50歳のシニアだろうが、20歳と21歳にかたまっていて、25歳を超えることはないのだ。女性の読者はこの結果に愕然とするのではないだろうか。
 
・(「ナンパが証明した男女の違い」)1978年、社会心理学の歴史に永遠に刻まれることになる有名な実験のひとつアメリカ、フロリダの州立大学で行われた。奇妙なことにこの事件の結果はその後10年ものあいだ公表されることがなかった。学会誌に何度も論文が投稿sれたのだが、そのたびに掲載を拒否されたのだ。ナンパ実験の目的は、以下の3つから任意に選ばれた科白(セリフ)にどのように反応するかを調べることだ。
 
① 今晩、どこかに出かけない?(デート)
② 今晩、僕(私)の部屋に来ない?(アパート)
③ 今晩、いっしょにベッドで過ごさない?(ベッド)
 
「キャンパスで見かけてから、ずっとあなたのことが気になっていたんです。とても素敵だから」といわれたあとに「デート」「アパート」「ベッド」のどれからのセリフをいわれる。
 
デートに応じる女子学生が半数を超えている。若くて魅力的な女の子は、男子学生から誘われると、その日の夜の予定がとくになければ、かなりの確率でデートしてもいいかなと思うようだ。当然、「セックス」は女子学生全員が断った。ところが、若い女性から「逆ナンパ」された男子学生の異様な反応だ。半数がデートに応じ、デートを断った(であろう)男子学生の4割(全体の7割)は、「私のアパートに来ない?」という誘いにはOKするのだ。潔癖なはずの学生の6人に1人は「いっしょにベッドで過ごさない?」と誘われると、その大切な用事を喜んで放り出したのだ。結局、断固として誘惑をはねのけた男子学生は数えるほどしかいなかった
 
・哺乳類では、生殖におけるオスとメスの投資額にきわめて大きなちがいがある。オスは精子の放出にはほとんどコストがかからないが、メスは妊娠後子宮内で赤ちゃんを育て、出産後も授乳が必要になるから、子ども1人(一匹)に対する投資額はきわめて大きい。男にとってセックスのコストはものすごく低いから、その最適戦略は「できるだけ多くの女とセックスする」になる。これは「乱交」だ。それに対して、女にとってセックスのコストはものすごく高い。当然、その最適戦略は「長くつき合える男としかセックスしない」になるだろう。こちらは「純愛」だ。「愛の不毛」を進化的に説明するなら「乱交」戦略の男と「純愛」戦略の女の利害対立となる。その結果、男は浮気の欲望をがまんしなければならず、女は男の浮気に耐えなくてはならない。
 
女性の多くが、セックスを迷惑に思っていてもヴァギナが愛液で濡れると回答している。「強いられたセックス(レイプ)」のような状況でも女性器が反応したり、場合によってはオーガズムに達したという報告もある。素早くヴァギナを濡らして、損傷しないよう備える方がずっと大事だ。
 
乱交をNGにする女優はほとんどいないという。男性グラビア誌に、AVに出演する理由として「安全な乱交(複数の男とのセックス)をしてみたかった」と語る女の子が出ていた。これは欧米のポルノビデオも同じで、洋の東西を問わず、現実にはあり得ない「一夫多妻」がAVに頻出するのは、現代人の性意識の古層に「乱交」が刻印されているからではないだろうか。
 
その他、「同性愛者が教えてくれる男女の性戦略」「「性器が反応しても興奮しない」不思議」「セックスのことしか考えられない男」「男は52秒にいちど性的なことを考える」「ロマンス小説の読者が欲情する男性像」「「萌える」ロマンスの条件」「父子をめぐる「知りたくない」事実」「ペニスは何のために長いのか?」「なぜ女性はエクスタシーで叫ぶのか?」「男の暴力はどこから生まれた?」「マジックナンバー「0.7」」など。

 

いや〜!これ、スゴイなあ!統計を出されると信ぴょう性が高いよね〜!ビックリ!「ナンパ実験」されてみたいなあ!(笑)オススメです。(・∀・)

 

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女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)

女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)