「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「とんかつ奇々怪々」(東海林さだお)

お疲れがたまっているときは、マッサージに行ったり、サウナに行ったりするのもいーけど、東海林さだお氏の本を読むってのも効果的だよ!(・∀・)その着眼点と絶妙な文章。ゆるゆるの気分でリラックマできます。(・(ェ)・)中でも爆笑したのがこの文章。そのエッセンスを紹介しよう。



【果物を叱る(バナナ篇)】


まあ、そこへおすわんなさい。
え?自分はすわれないで有ります?横たわることしかできないであります?
じゃあ、しょうがない、そこへおよこたわりなさい。
わたしはね、あーたのやることなすこと、気に入りませんね。見ていてイライラする。
果物の皮ってものはね。剥かれる時みんな抵抗すんの。
リンゴだって柿だって梨だってみんな剥かれまいと抵抗すんの。
手とか爪とかで絶対に剥けないでしょうが。


それなのにあーたは何だい。アッというまに剥けちゃう。
なんだかもう、待ってましたって感じで剥けちゃう。
剥けちゃうっていうより脱いじゃうって感じだな。
パンツに手をかけたら、あとは自分で脱いじゃった感じだな。
いまどきの若い娘だって、そんなふうには脱ぎません。(よくは知らないけど)
ミカンは、その下に薄物のパンツをはいてるでしょうが。
一人一人、一枚ずつ。



あーたはね、皮を脱いだらいきなり裸じゃないの、。
パンツはかないでいきなりズボン。
まったくもう「すぐにどーぞ」だもんなあ。
それにあーたには芯てものがない。種ってものがない。
リンゴだってブドウだって桃だって、みーんな真ん中に種がある。
どこへやっちゃったの種?
知りません?これだもんあ。


その他、「とんかつ御三家食べくらべ」「つんのめるシークレットブーツ」「牛久ラーメン」「自分部分史・帽子史篇」「新単位設立院総裁は語る」「シーハほじってどこが悪い」「散歩入門 初級編」「明るい自殺」「タオル入門」など。


東海林さだお氏は食べ物を書かせたら、右に出るものはいないなあ。超オススメです。(・∀・)