「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(杉浦大介)

広島東洋カープのエース、マエケンこと前田健太投手のロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まったねえ。そして昨年は、「男気」黒田博樹投手が、逆にメジャーから戻ってきたよね。今や、日本人投手はメジャーリーグでもなくてはならない存在になっているよね。(・∀・)


さて、この本。1995年に野茂英雄アメリカに渡り、「現代のパイオニア」としてメジャーリーグへの扉を無理矢理にこじ開けた豪快なトルネード投法で本場のファンを驚嘆させて以降、日本人選手のメジャー行きは珍しいことではなくなった。そして「野茂の衝撃」から約20年が過ぎて、日本人投手たちのレベルの高さはここで紛れもなくピークに向かっているのである。

それではメジャーリーグの舞台で活躍する現代の日本人投手特有の長所、アドバンテージとはいったい何なんだろうか?逆にウィークポイントと言える部分はどこに見えているのか?そして日本人投手がさらに向上し、頂点に立つためにやっていかなければならない課題とは何なのか……。そのエッセンスを紹介しよう。


・「ニューヨーク・ポスト」紙の人気コラムニスト ジョエル・シャーマン氏

アメリカで長くハイレベルに活躍できる実力を持つダルビッシュ有田中将大、リリーフで驚異的な働きを続けてきた上原浩治に失礼なことを言うつもりはない。ただ、これまでで最高の日本人投手を選ぶなら、現時点では野茂英雄黒田博樹のどちらかだ



「支配的ではないが、メジャーでもトップレベルの投手」。日本人の最高と目される投手の現状におけるリアルな評価がここにある。野茂英雄が渡米した際には考えられないところあで日本人は到達している。


・日本人投手の4つの傾向

長所1 メンタルの逞しさ


「日本人の長所は、メンタルのバランスが非常に良いこと。マウンド上での存在感があり、感情を表に出さない。豊富な練習量に裏打ちされているのか、規律が取れていることが強み。アメリカの投手たちが学ぶべき部分は多い」「とても冷静沈着で、アメリカの投手のようにフラストレーションから崩れるケースはほとんど見かけない。感情をコントロールするのが上手だから、おかげで自分自身の能力を最大限に発揮できる。とても思慮深く、確固たるゲームプランを持っている。」


長所2 投球フォームの安定


日本人投手の良さは制球力。どんなカウントでも様々な球種をストライクゾーンに投げ込むことが可能で、それはフォームの安定からもたらされるものだと思う。日本人は一試合を通じて同じフォームで投げ込むことができる」


長所3 球種の多様性

長所4 ヘジテーション・ムーブ

短所1 ニブル

短所2 3年限界説

その他、日本人投手の真の評価、ダルビッシュ有松坂大輔岩隈久志上原浩治黒田博樹田中将大の具体論、「データで見る日本人投手」「日本人投手は投げ過ぎかーメジャーから見た「甲子園」」はなるほど!と納得。野球ファン必読です。(・∀・)