「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「まぼろし商店街 なつかしのニアレトロ「昭和」」(串間努)


昨年からハマっている学童文化研究家、日曜研究家の串間努氏。(・∀・)
我々の世代には涙ちょちょぎれモノのネタが満載だよなね。


さて、「本書は昭和40年代にスポットライトを当てています。アイデアひとつで子どもの消費市場に大量生産の商品を出すことができ、子ども世界にブームを巻き起こすことが可能な昭和40年代こそ、戦後の子ども文化の黄金期だったという見解をもっているからです」その代表的なネタを紹介しましょう。


【ママレンジ】



関東地方では夕方のアニメ番組の時間帯に「マーマレンジ、ママレンジ、エプロン付けてクッキング、アサヒ玩具のママレンジ♪」というCMが流れた。アレでホットケーキを知った人もいるだろう。高級トランシーバ玩具並みの2,500円とう価格。そして「ママ」というフェミニンなネーミングは、発売から1年で17万個も売り上げた。


【人生ゲーム】



人生ゲームはサイコロではなく、2000ドルを持って大きなルーレットを回して進むというデラックスな双六だった、しかもルーレットがゲーム版に貼り付いていて取れないのが画期的だ。動かすコマは、プラスチックで出来た車で、さすがはアメリカっぽいと感心した。特に驚いたのが、子どもが生まれると、プラスチックのコケシっぽい車に刺すことだ。ゴール近くになると決算日があり、「子ども」のピン一つにつき2万ドルで売っていた一ドル360円時代だから、子ども一人720万円だ、安い。アメリカでは子どもを売ってしまうのか、すごいなー」と思っていた。だがタカラに聞いた話では「それまでかかった養育費として2万ドルを貰うということです」という。ああそうだったのか。


【バナナ歯磨き】



リンゴやいちごよりもバナナ味が人気だったのは、バナナが高級果物であったからだろう。一般的には子どもがしょっちゅう食べることができるものではなく、遠足のオヤツや病気のときしか食べられない「滋養物」だった。しかし昭和50年代半ばになると、バナナを特別な食べ物と感じない親が増え、子どもに与える味としてのバナナ味の価値が感じ、メロン味にシフトしていったかと思われる。


その他、「行軍将棋(軍人将棋)」「仮面ライダー変身ベルト」「シーモンキー」「クリスマス・ブーツ菓子」「マルシン&イシイのハンバーグ」「海苔の佃煮「江戸むらさき」」「ヨーグルト・健康」「子ども専用シャンプー」「アスパラガス・ビスケット」「コリスガム」「昆虫採集セット」「鬼ごっこなど。


もしタイムマシンがあったなら、昭和40年代に戻りたいー!オススメです。(・∀・)!