「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「少年少女通販広告博覧会」(串間努)


最近、ハマっている串間努氏の昭和本シリーズ。私と同年代の人には感涙の情報ばかりじゃないだろうか!?この本も懐かしすぎるっ!


昭和の少年誌に必ず掲載されていた「アヤシイ広告」。あったよね〜!(・∀・)


「背が伸びる機械、頭のよくなるバンド、睡眠学習器、スパイカメラ??…摩訶不思議なキャッチコピー、爆笑商品の数々!!昭和の雑誌に載っていた通信販売の広告ってなんかアヤシかった。アヤシイ広告総まくり」そのエッセンスを紹介しよう。



太るクスリ、小心恐怖に催眠術、野球バックルに七徳ナイフ……。昔の少年少女雑誌に掲載されていた通信販売の広告ってなんかアヤシかった。そんな記憶が背中を押してこの本を執筆してみました。もちろん役立つグッズや通信講義などもありましたが、チャチなものや、効果が果たしてあるのかギモンなものの方が多かった気がします。



・本書では、ある意味「面白がり」のスタンスで通販や広告と向き合っています。違法、脱法なものは認めない立場ですが、金銭的被害が微妙なグレーゾーンにあるものは、掲載しております。時代によって判断が難しいところですが、通販や広告の文言、デザインを一種の文化ととらえるからです。


頭がよくなるとか、背が伸びるとか、法規制で今ではなくなってしまった広告コピーもあります。もちろん消費者としては法に守られたい。しかし筆者としてはうさんくささを認めたい。あちらを立てればこちらが立たずの状態で私は苦吟しております。公営ギャンブル場にある立ち食いの売店が改装されて、こぎれいなファーストフードに変わってしまったような寂しさです。暗くて汚い闇の中も大好きな私は、無菌状態の明るい場所は苦手です。居心地が悪いのです。世の中がすべて、全に満たされることはありえません。汚いもの、いかがわしいものは交錯するものではないでしょうか。「清濁併せ呑む」ともいうではないですか。私は通販や広告の「明」と「闇」を意識しながら執筆しました。



☓☓式よりも、☓☓流の方が、なんとなく伝統の重みが感じられる印象があるが、不思議なことに健康器具に関しては、流よりも式の方が安心感があるのだ。中山式・西式・川端式となると、特許をとった国家お墨付きの手法という気がしてくるから不思議なものだ。


丸井の二代目社長が月賦という名前を「クレジット」に改称して成功を手中にしたが、それが昭和35年(1960)高度成長の真っ最中であった。昭和30年代は耐久消費財がどんどん月賦によって手軽に庶民の手に入るようになった時代で、昭和31年に発売された「スマートレディー」という自転車は、贅沢品だった自転車を初めて月賦で販売したもので、これによって女性に自転車が普及したという。信販売の世界でも、月賦という方式であれば、高額な商品でも宣伝販売できるということに気がついた業者が参入し、のちの通販カタログ業界にかかわることになっていく



睡眠学習は誰にでも効果があるはずだという。「ただ聞くだけではなく、テープに吹き込む作業があるので、まずそこで覚えます。それを人間は全部覚えているわけではありませんから、睡眠学習で聞き直すわけです」そうだ、学習テープは自分で吹き込むんだっけ。そのテープをカセットレコーダーに入れ、学習器に接続して枕カバーをかけて眠るのだ。


睡眠学習で本当に成績が上がるのか。そう聞かれることは相当多かったという。しかし社長は「絶対に効果がある」とはいわない。「効く人もいるんですよ」という程度でよいという。頭から信じていない人はやらないほうがいいと思っているから。『中一時代』などの広告に載っていた体験談は全部ホンモノだということを聞いて、正直私は驚いた。少しはサクラが入っているのかと疑っていたのである。



「伸張器、隆鼻器、視力回復器、針式脱毛器、豊乳器、頭のよくなる機器、記憶力を増大させる機器」、アヤシイ〜!!!(・_・;)


その他、切手通販、吃音と近視、日ペンの美子ちゃん、鉛筆が輝いていた、万年筆の贈答文化、歯を白くする「セッチマ」、マンガ雑誌の裏表紙の自転車、サンダーバード秘密基地、電子ブロックシーモンキー、雑誌の懸賞、江崎グリコの景品キャンペーンなど。


確かに、今はアヤシイものがなくなったので、いろんなものに抵抗力がなくなっているのかもね。ああ〜!懐かしい!超オススメです。(・∀・)!