ここで何度か紹介している世界のジョーク集。実は、紛争地でもジョークは存在するのだ!?(・o・)
「紛争、圧政、貧困の地で生まれる無数の悲劇。そこで民衆の心を絶望、怒り、憎しみから解放してきたのは、笑いだった。援助物資や深遠な哲学よりも、 一つのジョークの方が民衆の力になることがある。決して誇張ではなく、笑いには世界を救い、戦争にも独裁にも負けない強靭な精神を養う力がある。本書には、イラク、パレスチナ、北朝鮮を始めとする、逆境下の民衆が生み出した秀逸なジョークを多数収録した。もちろん日本人のストレス解消にも役立つ」そのエッセンスを紹介しよう。
【誘拐事件】(イラク)
ある時、サダム・フセイン大統領が何者かによって誘拐された。数日後、犯人グループから大統領宮殿に脅迫電話がかかった。「いますぐに百万ドル用意しろ。さもなければ大統領を生かして帰すぞ」
【結婚の決め手】
ある二人の会話。
「君が結婚したいって言ってた子だけど、どうなった?結婚できそうかい?」
「いや、無理だった」
「どうして?君の親父さんの莫大な財産について話さなかったのかい?」
「話したさ。それであの子は親父と結婚したんだ」
【母と娘の会話】(パレスチナ)
母親が娘に言った。
「大声で喚(わめ)いたり、わがままを言ったり、そんなはしたないことばかりをしていると誰もお嫁にもらってくれなくなるわよ」
「でも、私、そんな人と結婚した男の人、一人知ってるわ」
「誰よそれ?」
「お父さんよ」
【妙薬】「イスラエル」
ある男が医師の所を訪れた。
「先生、実は最近、耳が遠くなってしまってね。自分の屁すらよく聞こえない始末で…」
「それはいけないね。ではこの薬を毎日飲むといい」
「ありがとうございます。これで耳が良くなりますか?」
「いや、耳は良くなりません。でも屁の音は大きくなります」
【仕事上の付き合い】(イスラエル)
医者とその妻が街を歩いていた。すると、向こうから歩いてきたセクシーな女性が、
「あら先生、この間はどうも」とにこやかに笑いながら言った。
通りすぎてから妻は不審がって夫に聞いた。
「ちょっと誰よ、あの人」
「先週、仕事上で知り合った人だよ」
それを聞いて妻は言った。
「それはあなたの仕事上?それともあの人の仕事上?」
【キス】(レバノン)
ある日、アブ・アベドの息子が母親に言った。
「ねえねえ、今隣の家の男の人が女の人と口と口をくっつけてたよ」
「それはね、二人はまもなく結婚するっていうことなのよ」
「そうなんだ。じゃあ、お父さんはもうすぐお手伝いさんと結婚するんだね?」
【大記録?】(イラン)
あるイラン人が湖の周りを散歩していると、一人のトルコ人が湖に向かって。
「がんばれ!すごいぞ!」
と大声で叫んでいるのを見つけた。不審に思ったイラン人はしばらく様子を見ていたが。
なおもトルコ人は、「たいしたもんだなあ!」などと叫んでいる。イラン人はさすがに我慢ができなくなり、そのトルコ人に聞いた。
「いったいそこで何をしているのです?」
するとトルコ人は言った。
「実は友人と素潜りの競争をしていましてね。彼、すごいんですよ。もう二時間と15分も潜っている!」
【しまった!】(イラン)
あるトルコ人が40階建てのビルの窓枠を拭く仕事をしていた。すると下の方から彼に向かって大声で叫ぶ声が聞こえてきた。
「おいハッサン!おまえの奥さんの乗った車が事故に遭ったそうだ!奥さんもお子さ重体だそうだ!」
「何だって!」
あまりのショックに慌てたトルコ人は、自分が高い所にいることを忘れて思わず足場から飛び降りてしまった。彼は真っ逆さまに落下していくなかで、
「しまった!」と思った。
「しまった!俺は結婚なんかしていない!だから奥さんなんていないじゃないか!もちろん子どもだっているもんか。それによく考えたら俺の名前はハッサンじゃないぞ」
【妙案】(イラン)
ある結婚前のカップルが道を歩いていたら突然、女性の方が叫んだ。
「行けない!前の方から私のお父さんが歩いてきたわ。私の父はとっても厳しい人なの。あなた、急いでどこかに逃げて隠れて!」
すると男は言った。
「大丈夫。バレやしないさ。僕に妙案がある」
「どうすればいいの?」
「僕を君の弟だってことにすればいい」
【どっち?】(ロシア)
ある時、フルシチョフが農村の養豚場を視察に訪れた。その翌日の新聞には大きな写真入の記事が掲載され、その下にはこう書かれていた。
「写真・豚とフルシチョフ(左から二番目)」
【酒屋】(ロシア)
モスクワのある酒屋にて。
「ウィスキーをもらおうかな」
「あいにく置いてないんです」
「じゃあ、ウォッカは?」
「それもないんです」
「仕方がないな。じゃあビールを頼む」
「それも……」
「何だって?じゃあ、つまみだけでも買っておこう。キャビアとポテトチップス。それから煙草も」
「キャビアもポテトチップスも煙草もないんです」
「なんだよ!じゃあなんで店を開けてるのさ。閉めればいいじゃないか!」
「はい。そうしたいのは山々なのですが、閉める鍵もないんです」
【エリツィン親子の会話】(ロシア)
エリツィンとその息子が喋っていた。
息子「お父さん、酔っ払うってどういう感じなの?」
エリツィン「そうだな。そこにコップが二つあるだろう?それが四つに見えたらそれが酔っ払っているということだ」
息子「なるほど。でもお父さん、コップは一つしかないけれど?」
【アダムとイブ】(リトアニア)
問い:リトアニアの科学アカデミーはアダムとイブはロシア人であると結論づけた。なぜか?
答え:彼らは食べるものはリンゴのみで、衣服も一切持たず、しかも住処であるエデンの園から自由に出ることを禁じられていた。なのに、彼らは自分たちば天国にいるのだと信じて疑わなかったから。
【証言の食い違い】(チェコ)
中年の看護婦「あの202号室の患者さん、ペニスにアダムって入れ墨してるのよ」
若い看護婦「あらそう?私が見た時はアムステルダムって書いてあったけれど」
【再会】(ルーマニア)
いつもより仕事を早く終えて帰宅したイツィクだが、いくら玄関を叩いても返事がない。しかたなく自分の鍵を使って家の中へ入ったが、どうしたことか、いるはずの妻の姿が見えない。
「おかしいな」
イツィクはそう思いながら、家中を探し始めた。そのうちに、二階の物音が聞こえたような気がした。寝室に入ると妻がベッドの上で裸で寝ていた。
「おお?こんな所にいたのか。しかし、なんで裸で寝ているんだ。おまえ?」
「え?い、いや、その……」
「まったく何をしているんだ。風邪をひくから早く服を着なさい。おまえはいっぱい可愛らしい服を持っているじゃないか。一体何枚の服を持っているというんだ?私が数えてやろう」
イツィクはそう言って洋服ダンスを開けハンガーにかかった洋服を数え始めた。
「一、二、三、四、おお、ひさしぶりイオン!五、六、七……」
【強姦事件】(ルーマニア)
金髪娘が男に強姦された。男は満足そうな調子で言った。
「はは、これからどうするつもりだい?」
「ひどいわ。街に帰ったら、みんなに言ってやるから。あなたは嫌がる私を無理矢理押し倒して、服を脱がして、三回も乱暴したって」
「三回?ちょっと待てよ。俺は一回しかしていないはずだが」
「なによ。あなたこれから急用でもあるわけ?」
【サーカス】(ルーマニア)
ルーマニアのあるサーカスでは、ワニを使ったショーが話題を呼んでいた。
「今からルーマニア一過激なショーをご覧にいれましょう」
派手な衣装を着たピエロがそう言って、獰猛なワニの口を開き、その中に自分の拳を入れた。
観客は大いに沸いた。ピエロが歓声に応える。次にピエロはズボンのジッパーをおもむろに下ろし、ペニスをワニの口の中へと入れた。観客はさらに沸いた。ピエロは言った。
「お客さまの中で、この勇気あるショーと同じことができる人はいますかな?もしやりたい人がいましたら、チャレンジさせてあげましょう」
客席は一気に静まり返った。ピエロは満足そうに口元を緩めた。しかしその時、一人の金髪娘が手を挙げた。
「はい!私がやるわ!」
ピエロは苦笑いし、首を横に振りながら答えた。
「しかしねえ、僕は男であなたは女性ですよ。わかりますか?そのつまり、今のショーは物理的に、女性であるあなたにはできないでしょう?」
金髪娘は大声で言った。
「できるわ!私、あんなワニなんかよりもずっと上手にできる!」
【ダイエット】(クルド人)
医者が太った患者に言った。
「あなたはこれからきっちりダイエットをしていただきます。まず一つのパンを三つに切り分け、それを朝に一つ、昼に一つ、夜に一つずつ食べなさい」
それを聞いた患者はこう答えた。
「それは食前に食べればいいのですか?それとも食後?」
【効果あり?】(フィリピン)
ある日系企業で日本人の上司がフィリピン人社員に言った。
「これから在庫確認を徹底する。必ず三回数えてから報告しなさい」
「はい、わかりました」
翌日。フィリピン人はこう報告した。
「それでは本日の在庫数を報告させていただきます。三回数えた結果、一回目が75箱、二回目が73箱。三回目が74箱でした」
いいねえ…いつも笑いだけは忘れないでいたいよね。オススメです。(・∀・)!