「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「これがC級グルメのありったけ」(小泉武夫)


「何でも食べてやろう」がモットーのコイズミ先生。この文章を読むだけでお腹が空いてくる!安くて、手近で、しかもメチャクチャ美味い──それが「C級グルメ」。魚料理、肉料理はもちろん、 鍋料理、納豆料理から漬け物や甘味まで、広大無辺なC級世界の逸品を探求、堪能。秘伝レシピとともに贈る爆笑“食"エッセイ。そのエッセンスを紹介しよう。


・春には春の、秋には秋の食べ物があり、それぞれが季節を感じさせるものだからこそ、私たちは心からそれを大切にし、それを食したときに感動を味わうのであります。春夏秋冬という季節が明確に分けられているこの国では、一年中、動植物が向後に活動の場を持つために、旬のものは一年間にわたって分布します。言い換えれば、私たち日本人は、一年を通じて食べ物に感動する機会を与えられているのであります。どこの国に行っても、こんなに季節がはっきり分かれているところはないでしょう。だから、この国における「旬」という言葉を正確に外国語に翻訳することはできません。英語でいえばせいぜい「SEASON」というくらいのものですが、日本語でいう旬の意味は持っていないのです。まさに、旬は、この国ならではの自然の恵みなのであります。


・A級グルメ、B級グルメばかりが食べ人を喜ばすのではなく、C級にも涎(よだれ)ピュルピュル、舌ペロペロ、喉ゴクゴク、胃袋バクバクと食欲を勃勃隆隆とさせる料理や食べもの、食べ方はいくらでもあるのだ。そしてこのC級は美味しいばかりではなく、格安にしても量も大いに楽しめるのであるから、精神衛生的にも甚だよろしいいことになり、胃袋ばかりでなく心にも嬉しい栄養剤を注ぐことが出来るのであるから有り難い。


・その上、C級料理や食べものには、A級B級級では味わえない特性があって、例えば野趣さや素朴さ、ど田舎さやどん臭さ、あっけらかんさ、いい加減さ、シンプルさ、開放感さ、郷愁さ、おやじ臭さ、個性的さ、ローカルさ、安易さ、ごちゃ混ぜさ、独創さ、漫画的さ、芋侍さなどなどが宿っているのだ。


特に、島根県匹見の「埋め飯」、福岡県久留米市「豚汁や」「カツオ節の快香広がる教授室」「美味しくなる納豆の練り方」には、ヨダレが、ジュルジュル…!オススメです。(・∀・)!