「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ぶっかけ飯の快感」(小泉武夫)

東京農業大学名誉教授、農学博士でもあり「鉄の胃袋」の異名を持つ小泉武夫氏。この本オモシロすぎ!小泉センセイ、すごーい!(・∀・)


丼に盛った熱々のご飯に、好みの汁をぶっかけて、ザザッとかっ込む。これぞ安くて旨い「BCD級グルメ」の醍醐味。他に茶漬け、鍋物、麺類、魚の粗料理な どなど、「鉄の胃袋」の異名を持つコイズミ博士が、これでもかと垂涎のメニューを繰り出す。舌を肥やし、毎日の食事を豊かにする智恵と工夫が満載。秘蔵のレシピとともに贈る抱腹絶倒のエッセイ。真の食いしん坊たちへ、究極の一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


・ある日のこと。中年作家のA氏と、初老作家のS氏と激論の末、「安くて旨いB級、C級の食べ物ベスト10」がまとまりました。


1 魚の粗 2 肉の臓物や筋肉、尾っぽなどでのホルモン焼き 3 サバの水煮缶詰 4 即席麺類 5 静岡県網代の干物街道のアジの開きとイワシ丸干し福島県小名浜名物サンマのみりん干し、全国どこでもの塩サバ 6 もやし 7 納豆 8 愛媛県宇和島八幡浜辺りのジャコ 9 のりたまのふりかけ 10 ほうじ茶


「自分でB級、C級料理屋を開店するとしたら、何を食べさせる店をつくるか」で私は、「粗屋」=粗料理専門の店を提案しました。常々、魚は肉身よりも粗の方が旨いし栄養価も高いと思っています。材料費が格安、たいがいは捨てるところですからタダ同然、さらに調理の必要があまりない。すでに調理された後の廃物ですから。粗屋ではただぶつ切りにしたり、鱗を取ったりするくらいです。また所詮、材料は粗ですから、従業員は私一人で十分。人件費もかかりません。できれば店は、街の活きのいい魚屋さんとかさかな市場に近いところに構えたい。粗料理専門店。日本どころか世界中に一軒しかないユニークな店。私はいつかこんな夢を実現したいと思って、今でも真面目に考えています。


「サバ水煮缶、鍋に使って「サバ威張ル」」

大きな鍋の中央にサバ水煮缶を三缶ほど開けて据え、その周りを短冊切りしたはくさい、角切りの焼き豆腐、笹がきしたゴボウとにんじん、そしてしらたきで取り組み、その上から醤油とみりんと酒と砂糖を加えて好みの味にしてから火にかけます。グツグツと煮えてきたら、ポン酢醤油をつけ汁にして食べます。食べる直前に、鍋の上からパッパッと五度、七味とうがらしをまくと風味は一段と引き立ちます。サバ水煮がなくなれば、次の缶詰を開けてぶっ込むだけでよろしい。


サバ好きなことといい、魚の粗好きなことといい、小泉センセイと私の好みが近いなあ…。

その他、「猫飯にこそ食味の悟り」「悪魔のライスカレーはスゴイ!よーし!小泉センセイの本は全部読破しようと決めました。超オススメです。(・∀・)