「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人を見抜く、人を口説く、人を活かすープロ野球スカウトの着眼点」

30代の頃、外資系保険会社でヘッドハントの仕事をしていた。短い時間で人の素質と才能を見抜かねばならない。そしてこいつは売れるか、稼げる人間か、人を動かすことができる人間かを判断する。やっていくうちに人を見抜くツボとコツがなんとなくつかめた気がする。

さて、この本。プロ野球スカウトの選手を発掘するツボとコツ!そのエッセンスを紹介しよう。


第一印象に選手のすべてが表れる。判断するには、インスピレーションが湧くかどうか。その心は、女性と道ですれ違って、振り返って見たときの「あ、いいな」という感覚に似ている。そこから技量を枝葉に分けて検討する。


スターになれるかどうかは、全体像を見て決める。その人の持つ全体像に光るものがあるかを判断する。小手先の技術だけが秀でいている人材は大きく伸びることはない。


・大物スターは、大きな舞台で実力以上の力を発揮する。「注目の選手って、甲子園で皆見ているときによう打ちよるわ。華を持っている選手なんですね。やっぱり二流はそこで打てない。いい選手は必ず結果出します」


・その人にセンスがあるか、ないか見極めるのは難しい。しかし、シートノックや投手の打撃などでわかるように、意外な部分に人の才能が表れることがある。人材のセンスのあるなしで見抜くとき、それは本来のポジション以外の部分に見え隠れしている筈だ。


雑学、博学、すべての知識を持つと意外な効果も選手の選手郷里の歴史、地理に詳しければ、相手は胸襟を開き、話が弾む丸尾千年次(阪急のマネージャーで梶本隆夫米田哲也山田久志などの逸材を見いだす)は、そこで押しの一手で、交渉を粘って、契約を成立させた。教養はどんな方面にも力を持つ


高嶺の花を動かすには、金でも策でもない。やはり熱意。選手に惚れ込んだ情熱は、岩を溶かすように、人の心を溶かす。人の心を動かすのは、単純なようだが一途な思いである。


著者の澤宮優さん、いい本書くんだよねー!オススメです。(^O^)!