「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」」(田坂広志)

この本、いいわー!タイトル以上にいいわー!具体的だわー!わかりやすいわー!♪まさに時代を切り取っているわー!♪
 
「知的職業」の半分が失業する時代。その危機をいち早く感じ取り、備えることのできる人だけが、生き残る。本書は、来たるAI時代に活躍する人材となるために必要な「能力」とは何であり、その「能力」をどのようにして磨けばよいかを語ったもの。
「AI失業」という言葉に漠然とした不安を抱く、すべてのビジネスパーソンに読んでほしい1冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・現代は、いわゆる「ドッグ・イヤー」「マウス・イヤー」と呼ばれる時代、「過去の七年の変化が、一年で起こる」もしくは「過去の十八年の変化が、一年で起こる」と言われるように、社会や市場、産業や職業の変化が激しくなっている時代である。誰と言えども、常に新たな能力を身につけ、磨いていかなければならなくなっている。
 
・これまで急激な技術革新の嵐によって、いくつもの職業や産業が淘汰され、消滅してきたが、淘汰され、消滅した職業の人々には、実は「共通の特徴」があるからだ。それは「持つべきときに、持つべき危機感を、持たない」
 
・現在の知的労働の現場において、人間に求められているものは、次の5つの能力である。
 
1 基礎的能力(知的集中力、知的持続力)
2 学歴的能力(論理的思考力、知識の習得力)
3 職業的能力(発想力、企画力、会議力、プレゼンテーション力、営業力、交渉力など、基本は「直感的判断力」や「智慧の体得力」
4 対人的能力(コミュニケーション力、ホスピタリティ力(接客力)
5 組織的能力(マネジメント力とリーダーシップ力、人間関係力、人間力
 
「職業的能力」「対人的能力」「組織的能力」のいずれにおいても「核」となる能力が「人間関係力」である。
 
人間がAIに絶対にかなわない「3つの能力」
 
1 無制限の集中力と持続力
2 超高速の論理的思考力
3 膨大な記憶力と検索力
 
AIが代替できない能力(人間だけが発揮できる能力)
 
1 クリエイティビティ(創造力)
2 ホスピタリティ(接客力)
3 マネジメント(管理力)
 
「知識」=「言葉で表せるもの」「智恵」=「言葉で表せないもの」であり、経験や体験を通じてでしか掴むことができないもの。体験的智恵」と呼ぶこともできる。
 
「深夜の反省日記」=一日の仕事を終えた夜、一人になったとき、会議や会合、商談や交渉を始め、その日に経験した様々な仕事の場面を、心の中で追体験し、その場面での自分の技術や心得を振り返り、その反省を言葉で表していくという技法である。
 
最高のスキルやマインドは「師匠」からしか学べない。「私淑」とは、優れた能力を持っている人物を、心の中で「師匠」と思い定め、その人の仕事をする姿から、言葉を超えて、直接、その技術や心得を学ぶことである。一流のプロフェッショナルと呼ばれる人々は、職種を問わず、分野を問わず、誰もが、若き日に、優れた「師匠」との出会いを持っている。
 
・これからの時代に、AIに代替され、淘汰されることのない知的創造力」とは、自分の専門の仕事における新たなアイデアを生み出し、それを、自らの所属する組織の中で実現していく力」
 
「アイデア実現力」=優れたアイデアを発案するだけでなく、そのアイデアの実現を妨げる目の前の現実、すなわち、上司の判断、仲間の意識、職場の文化、会社の方針、技術的生音大、資金的な制約、制度的な壁、市場の現状、社会の仕組みなどを変えていくことのできる力、「現実変革力」と呼ぶべきものである。そのために、我々は、まず「目の前の一人の人間を納得させる力」や「組織を動かす力」を身につけなければならない。
 
・急速に発達するAIは、早晩、この「コミュニケーション力」のうち「言語的コミュニケーション力」については、かなりの部分、人間の能力を代替していく。しかし、一方、人間の心に対する推察力や想像力といった曖昧さのある非言語コミュニケーション」においては、やはり、AIは、人間の高度な能力には追いつけない。従って、人間に求められるのは、顧客の心を、その評定や仕草などから敏感に感じ取ったり、心のこもった笑顔で、顧客に安心感と信頼感を与えることのできる力、いわば「言葉を使わないコミュニケーション力」となっていく。
 
本当の「共感力」を身につけるためには、「苦労」の経験が必要である。なぜなら、我々は、自分自身に、それなりの「苦労」の経験が無ければ、何かに苦労している人に対して、本当には「共感」できないからである。「若い頃の苦労は、買ってでも、せよ」である。「自分は、これまでの人生と仕事において、いかなる苦労をしてきただろうか」その問いを胸に、自身の人生と仕事を振り返ってみるべきであろう。体験的共感力」があれば、我々は、必ず、優れた「コミュニケーション力」を身につけ、優れた「対人的能力」を身につけていくことができるだろう。
 
・人間だけにしかできない「究極のマネジメント」とは?心のマネジメント」である。
 
1 共感協働のマネジメント
2 働きがいのマネジメント
 

「求められる人材」と「活躍する人材」は全く違った人材」は、まさにそのとおりだね。人間力の時代がやってきたねー!オススメです!(・∀・)