「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ルポ 中年童貞」(中村淳彦)

 


ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)


ワタシの「初体験」は20歳のとき。どちらかというとオクテだったと思う。(笑)でも結構、大学の同級生でいまだに独身が少ないないんだよねえ。(・。・)


さてこの本。「性交渉未経験の男性が増えている。30歳以上未婚男性の4人に1人が童貞。この割合はここ20年間上昇を続けている。オタクが集うシェアハウスで理想の女の子の絵を描き続ける32歳、容姿への自信のなさから同性愛を選択した36歳、AV男優に採用されたが女優に嫌がられセックスできないまま自殺した33歳――。彼らに共通するのは、過剰なプライドの高さ、コミュニケーション不全、潔癖な女性観だ。童貞というコンプレックスは彼らの社会的な自立をも阻害する。性にまつわる取材を続ける著者がえぐる日本社会の不健全さ。衝撃のルポルタージュ」そのエッセンスを紹介しよう。


30歳以上の未婚男性800万人、全国に209万人の中年童貞がいる。これは長野県の総人口とほぼ同数だ。性交経験のない男性はこの20年の間、上昇し続けている。性交経験の有無や頻度、回数は極めてパーソナルな問題であり、個人の自由だが、婚姻率の低下や少子化はもちろん、アイドルやアニメなどの娯楽産業、アダルトビデオや性風俗などの性産業の動向と密接に関わるだけではなく、職場においてはパワハラやセクハラなどの人間関係、労働の長時間化、離職率など、社会の根幹に関わるネガティブな問題に繋がっている、というのが私の仮説だ。


どうして30代〜50代の未婚中年男性が繰り返し人間関係でトラブルを起こすのか。すべての問題は、彼らが周囲の人間と軋轢を起こしたり、他人を攻撃したり、イジメたりすることから始まる。その行動がいかによくないか注意してもまったく理解してもらえない。彼らは決定的に物事の考え方や行動が周囲とはズレていた


・よく童貞に『風俗行けば?』みたいなことを言う人がいるけど、彼らが性風俗に行くなどありえない。それは自分が汚れるから。


・女性が嫌いな理由は、“おそらく自分を受け入れてくれない”という自信のなさと、自己嫌悪だった。回避である。嫌いだけど、本心は近づきたいし、できることならば仲良くなりたいという感情である。傷つきやすい心や性格が複雑に絡まっていくうちに先鋭化し、諦めて“嫌い”と一刀両断しているようだった。


「女性の裸を見て嘔吐する」「処女でない女は人間ではない」「童貞をなくしたら処女の女の子に相手にされなくなる」「中年童貞によって崩壊する職場」など。


そおかあ…深刻なモンダイだったんだ……こちらの本も併せて読もう。オススメです。(・∀・)


「中年童貞〜少子化時代の恋愛格差〜」(渡部伸)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20150901


 


ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)