「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ブッダのことば スッタニパータ」(中村元訳)

私の座右の書、手塚治虫ブッダ。やっぱりお釈迦様は偉大だ!


さて、この本。お釈迦様の仏教書のうちで最も古い聖典がコレなんだとか。人間ブッダとの対話のなかで具体的に語られる。そのエッセンスを紹介しよう。


究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきことは、次のとおりである。能力あり、直く、正しく、柔和で、思い上ることのなり者であらねばならぬ。足ることを知り、わずかの食物で暮らし、雑務少なく、生活もまた簡素であり、諸々の感官が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸々の(ひとの)家で貪ることがない。


・他の識者の非難を受けるような下劣な行いを、決してしてはならない。一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。いかなる生物生類であっても、怯えているものでも強剛なものでも、悉(ことごと)く、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大なものでも、目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものえも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。


何びとも他人を欺いてはならない。たといどこにあっても他人を軽んじてはならない。悩まそうとして怒りの想いをいだいて互いに他人に苦痛を与えることを望んではならない。あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の(慈しみの)心を起こすべし。また全世界に対して無量の居着くしの意(こころ)を起こすべし。上に、下に、また横に、障害なく怨みなく敵意なき慈しみを行うべし。


・正しい法(に従って得た)財を以て母と父を養え。正しい商売を行え。つとめ励んでこのように怠ることなく暮らしている在家者は、(死後に)(みずから光りを放つ)という名の神々のもとに赴く


人が生まれたときには、実に口の中には斧が生じている。愚者は悪口を言って、その斧によって自分を切り割くのである。


ひとつひとつの会話が時代を感じさせる。実にリアルだ。オススメです。(^_^)