「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ゆとり世代の愛国心 世界に出て、日本の奇跡が見えてきた」

以前、この本の著者の税所篤氏をテレビで見た。若いのにスゴイことをやっている人だなあというのが最初の印象だ。2006年ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行において、史上最年少で事業「e- Educationプロジェクト」を立ち上げ、その後独立し、バングラデシュの貧困地域の高校生を対象に映像授業を行っている。


ゆとり世代と言われた平成生まれの氏が世界に出て数々の理不尽に遭遇し、日本人へのリアルな態度を味わって、はじめて客観的に日本の真の姿が見えてきた。そのエッセンスを紹介しよう。



僕たちは、すばらしい国、すばらしい時代に生まれた。僕たちほど世界で自由を謳歌できる世代は、いままでの日本になかった。


海外にいるときに何度、日本のすばらしさ、力強さを実感したかわからない。


洪水に浸るバングラデシュの首都ダッカで、日本の都市計画の緻密さを。


険しい山間部を進むルワンダの路線バスで、日本の新幹線の快適さを。


F16戦闘機の飛行音が鳴り響くガザで、日本の平穏さを。


貧困にあえぐロマ族(ジプシー)を数多くかかえるハンガリーで、日本のセーフティネットの手厚さを。


時刻の通過が崩壊している国コソボで、園の世界的強さをー。


そのとき僕は、素直に、日本のことを「すごい」と思った。「好き」と思った。「愛しい」と思った。海外でプロジェクトに取り組む仲間に聞いても、みな口々に同じことを言う。これこそが僕たち平成生まれの、リアルは「愛国心」である。


忘れてはならないのは、僕たちがこうした想いを抱けるのは、先輩世代の長年にわたる、とてつもない努力と貢献のおかげだということ。そのことを認識し、感謝しないことには、海外で日の丸を背負って活動する資格はないと思ってる。


僕たちの活動に新しく加わる若者の多くは、自腹で活動資金を捻出している。こんな一銭の得にもならないことに一所懸命に取り組むなんて、クレイジーに思う人もいるかもしれない。たしかに、そのとおり。僕たちは教育の機会均等という果てなき夢に青春をかけてしまった「平成の過激派」なのだと思わなくもない。


ただし、僕たちの武器は火炎瓶でもゲバ棒でもなく「志」といくばくかのバイト代だけ。その頼りなき武器で途上国の最前線に飛び込み、道を切り拓く。もちろん、最初から政府や有力企業にかけあっても門前払いされるから、草の根レベルで一つひとつ成功例を積み上げていく。僕が自分のことを「ゲリラ部隊の特攻隊長」と称する理由はここにある。


今の若者ってスゴイなあ。私たち人生の先輩が学ぶことがたくさんあるよね。オススメです。(・∀・)