いや〜この本はスゴいわ!!!よく出版できたなー〜!(笑)ジャイアンツの元広報が内部告発したような問題の書!!!長嶋さんと王さんの解任の理由がよくわかったわ!そのエッセンスを紹介しよう。
・私はこの本で、その巨人軍の病巣と、 まさに予感が当たってしまった現在の巨人軍の凋落の原因について 書きたいと思う。 私が知り得た多くの驚くべき事実を明かさなけければならない。 だが、その驚くべき事実にいちばん驚いているのは、 実は私なのである。広報担当時代の4年間、 私がいかに巨人軍の機構に、呆れ、悩み、苦しみ。 絶望していたか。 私は何度も退団を決意しながら私なりの方法で巨人軍の体質を変え ようとしてきたが、所詮、私の力などまったく無力に等しく、 逆に反発を買うだけだった。
・王監督も長嶋監督も本当は留任だったのだ。 それが一転として解任となった。 もし二人が留任していれば巨人軍の歴史はもっと別な歴史に変わっ ていたかもしれない。それを考えると、 何と中途半端な形での二人のスーパースターが傷を残して巨人軍を 去らねばならなかったか!!
・王前監督は私によくこう言っていた。「小手先だけ、 一回だけ優勝するようなチームじゃダメなんです。 時間がかかってもいいから、本当に強いチームをつくりたい。 絶対的な能力の違いで勝って行くチーム。 小さなことなどお構いなしし、 圧倒的に強いチームをつくりたいんです」 長嶋も王前監督もその志なかばで監督の座を追われるように なったが、長い目で見れば、 二人のスーパースターのチームつくりに対する考え方は正解だった といえるかもしれない。だが、 藤田監督は戦力を育てるというより、 むしろうまく使ってチームを勝たせてきた。「勝つ」ことが、 それだけを義務つけられた巨人軍の監督としては、 そういう意味では適任だったと言えるだろう。
・藤田監督は確かに優秀である。だが、 優秀な人間が人を魅きつけるか、というと、 必ずしもそうではない。特にスポーツの世界では、 優秀であることよりも、ロマンを追う人間の方に人は魅かれる。 人々はなぜプロ野球選手としては一流の成績を残せなかった江川や 中畑が好きだったのか。あるいは勝てなかった長嶋元監督や、 王前監督を愛し続けたのか。それは、 彼らにどこか人間的なスキがあり、 愛すべき甘ったるさがあったからだ。 確かに勝負には勝たなくてはならないが、ファンに支持され、 愛されるためには、そういったスターが必要不可欠なのである。 現在の巨人軍は藤田監督をはじめ、愛されるスターがいない。
・選手にまったく信頼されていないフロント。 査定にまで口を出して、大切なスター選手に「勝手に辞めろ」 とまで迫るトップ。そこにはファンはいない。 ファンのことなど誰も考えていない。そして、 フロントを立て直しチームを強くしていこうという考えも強く伝わ ってこない。 もはや救いようがない暗い闇の中に巨人軍は落ちてしまったのだ。
やっぱり長嶋さん、王さんは偉大だったなあ。ファンから愛されたもんね。野球ファン必読っ!オススメです!(・∀・)